“牛ふん”で作った新燃料「液化バイオメタン」全国初の商用利用が始まる 牛500頭の1週間分のふんが工場のクリーンな熱源に…温室効果ガス60%削減率の試算も 北海道音更町
北海道放送(株)
牛のふんをクリーンエネルギーとして再利用する取り組みが、全国で初めて北海道十勝地方で始まりました。 職員 「開けます」 北海道十勝地方の音更町にある「よつ葉乳業」の工場で、タンクローリーから供給されているのは、次世代の二酸化炭素削減につながるクリーンエネルギーです。 その原料は…。 牛のふんを発酵させて発生した「バイオガス」を帯広の工場で加工し、「液化バイオメタン」という新しい燃料に変身させました。 液化バイオメタンを●● エア・ウォーター 大坪雛子さん 「北海道は酪農が盛んなので、食品加工業など、熱源を使う所へ供給できればいい」 10日、「よつ葉乳業」の工場に納入された「液化バイオメタン」は、大樹町の牛500頭の1週間分のふんから作られました。 よつ葉乳業の工場では、牛乳の加熱殺菌や粉乳を乾燥させるための熱源として使われる予定で、商業利用は全国で初めてです。 よつ葉乳業十勝主管工場 井出元郎工場長 「酪農家さんは、糞尿の扱いに困っている所も多い。(工場の稼働には)たくさん必要ですが、オール十勝でやっていけば、いつかは可能になるのかな」 「液化バイオメタン」は、液化天然ガスの代わりになり、温室効果ガスの削減率は60パーセントになるという試算もあります。 地元の牛のふんからつくられるクリーンエネルギー。牛を巡る脱炭素化の新しい取り組みが始まっています。
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