水原被告“罪償う”刑務所生活とは…「暴力的で危険」「ギャングが標的も」専門家指摘
大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告は、連邦地裁で有罪を認め、日本時間の10月26日に判決が言い渡されます。番組は、アメリカの受刑者を個別にサポートする専門職「刑務所コンサルタント」を取材。水原被告の収監先について話を聞きました。 【画像】罪認めた水原被告はどこに収監?暴力が横行する米国の刑務所 狙われる「有名人」
■銀行詐欺・虚偽の納税申告の罪を認める
大谷選手の専属通訳として、その名を轟かせたエンゼルス時代のホームスタジアムから車でおよそ10分の裁判所に現れた水原被告。襟足が伸び、どこか疲れた表情に見えます。 前回同様、記者からの質問の嵐となりますが、今回も表情を変えることはなく、無言で法廷へ向かいました。 そして、およそ45分にわたる裁判では、自分自身に関しても明らかにしました。 裁判官 「学校には何年通いましたか?」 水原被告 「13年です」 裁判官 「高校までということですか?」 水原被告 「はい。それから少し大学に通いました」 銀行詐欺・虚偽の納税申告の罪をすべて認め、裁判官が有罪答弁を受理し、有罪を宣告しました。 判決は日本時間の10月26日に言い渡される予定で、その後すぐに収監される見込みとなっています。
■刑務所生活の実態は…専門家「暴力が多発」
刑務所コンサルタント レナード・ヴァレー氏 「コンサルティングを受けることは、非常に良い考えだと思います」 こう話すのは、アメリカで「刑務所コンサルタント」として活動するレナード・ヴァレー氏です。 日本ではあまり馴染みがないこの専門職。一体、どのような仕事をするのでしょうか? ヴァレー氏 「アメリカの刑務所は非常に暴力的で危険な場所であり、刑務所内の生活の仕方やギャングの実態について受刑者に教え、どのように刑務所生活を乗り越えていくか手助けをしています」 刑務所コンサルタントは、様々な人脈を駆使して刑務所の状況を把握し、受刑者にとって最適な場所に収監されるようサポートします。 ヴァレー氏は、カリフォルニア州などの刑務所で30年近く働いた経験を生かし、これまで100件以上の依頼を受けてきました。 アメリカの刑務所事情に精通するヴァレー氏は、その実態についてこう話します。 ヴァレー氏 「刑務所内ではギャングが支配し、暴力が多発しています。私が働いたアリゾナ州、ネバダ州、ニューヨーク州の刑務所だけでなく、アメリカ全土の刑務所で驚くほどの暴力が存在しています」