かわいらしいメイドと主人の約束が尊すぎる… 「ケンタウロスで泣ける日が来るとは」と話題に
コミックの映像化やドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はセバ丼さんの漫画「お馬メイド」を紹介する。作者であるセバ丼さんが12月2日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.8万件を超える「いいね」を寄せられ、でこぼこかわいい主従の日常が大きな反響を呼んだ。本記事ではセバ丼さんに、作品のこだわりなどについてインタビューをおこなった。 【漫画】お嬢様と“ペット”のケンタウロス娘が紡ぐ絆が尊すぎる ■新たに連れてこられたのは、ケンタウロスの少女 本作の主人公はリリーという少女で、大きなお屋敷に住んでいるお嬢様だ。物語の始まりはペットを死なせてしまったリリーに、父親が「今度は丈夫なのを連れてきた!」と新たな“ペット”を紹介するところから始まる。だが父親が連れて来たのは下半身が馬、上半身が女性のケンタウロス。メイド兼姉妹だと語る父親に対して、リリーは「姉妹で下半身が馬はおかしいと思う」と鋭い返答を返す。しかしなんだかんだ、2人の生活が始まるのだった。 リリーが自ら“キャリー”と名付けたケンタウロスのメイドについて、リリーは彼女が言葉を知らず、手先が不器用で、感情が顔に出るタイプだと知る。まがりなりにも主従という関係ではあるが、トカゲを見て盛大に怯えてしまったり、お詫びの方法が「肉にしてください」だったと、2人は数々の思い出とともに絆を深めていく。 そんなある日、キャリーはリリーが分厚い動物の本を読んでいるのを目撃する。リリーは見たことのない、知らない生き物を買い与えられて死なせてしまったことを悔い、動物のことを学んでいるのだという。庭にあるペットたちの墓の手入れも自分でおこない、「世話の仕方がわからなくて死なせてしまった。私が死なせた」と語るリリー。キャリーは居ても立っても居られず、がばっと抱き着いたうえでリリーへとあるお願いをするのだった。 SNSでは、リリーとキャリーのやり取りに「“肉にしてください”は笑ったけど、ずっと一緒にいて欲しい2人だなあ」「2人のデコボコ感がもう最高」「愛情深いのが行動から伝わってくる。良い主人に巡り合えたね」といった声が多く寄せられている。 ■感情を表に出すことの少ないリリーがペット達に向ける深い愛情 ――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。 ちょっと抜けている大人としっかりした子供の組み合わせのお話が描きたいなぁと思って創作していました。 そのあとメイドとファンタジー生物要素が加わって特定の人向けの内容へ…。 ――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。 キャラ達の表情を見てもらえたら嬉しいです! 彼女達が感情を動かしているときはなるべく説明をするような文は使わないようにして顔や映ってる場面からどういう気持ちなのか、何を思っているのかを読んでくれている人に色々想像をしてもらいたくて…。 (最後のページリリーが「な」「…」と言ったコマでは読み手さん側でどういうことを一番初めに想像されたか聞いて回りたい気持ちがあります) ――ケンタウロスのようにファンタジックな人種は、ほかにも多くいる世界なのでしょうか。 ケンタウロスがいるから、他にもいるのであろう…位の世界でいこうと思います。 もう一人種類が増えてしまうと私の歯止めがきかなくなってどんどん増えて人間の方が珍しい状態になってしまいそうなので! 本当はもっといっぱいファンタジック人種増やしたいです。 ――リリーがペットを死なせてしまった背景を教えてください。 お父さんからプレゼントされた生き物たちに対して、リリーはとても喜びましたがお世話の仕方が分からない上、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまいました。 構いすぎて、餌をあげすぎて、人が食べているものを与えてしまった等々。 ――キャリーが家に来るまでは、どのように生活していたのでしょうか。 お墓の掃除とお父さんが持ってきた生き物のお世話と研究の日々でした。 ペットが弱って死んでいくのが悲しくて泣きわめくとお父さんが再度珍しい生き物を買ってきて余計に大変な思いをするのでだんだん感情を抑えるようになったという誰も知らない成長があったとかなかったとか…。 ※リリーが住んでいるお城は他数人使用人がいる設定ですがペットに関してはお嬢様のおもちゃの認識でみんなノータッチ キャリーが来たときは内心もうこれは大変な事になったぞと動揺しまくっていたようです。 ――今後の展望や目標をお教えください。 まだまだ二人は成長途中かつ狭い世界の中にいる状態なので、少しずつ外にも目を向けていく展開に持っていけたらと思っています。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 何よりも読んでくださってありがとうございます!続きをまた必ず描きます…!! その時こんな子達いたな~と思い返しながらゆるく読んでもらえたらそれ以上の事はないです。記憶の片隅に一片でも残りますように…。