奈緒“ほこ美”に「ごめん…」、玉森裕太“海里”の切な過ぎる決断<あのクズを殴ってやりたいんだ>
奈緒が主演、Kis-My-Ft2・玉森裕太が共演する火曜ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第9話が12月3日に放送された。同居人・悟(倉悠貴)の正体を知り、大きなショックを受けた海里(玉森)。ほこ美(奈緒)に会いに行くラストは、痛切な表情に胸が締め付けられた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】入院したほこ美を見舞う大葉(小関裕太) ■完全オリジナルで描くガチンコボクシングラブコメディー 同ドラマの主人公は、結婚目前に“クズ”な彼氏の浮気が発覚して破局。そんな人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会い、それをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためボクシングを始めることに。ボクシングも恋愛も、痛くても立ち向かいぶつかり合う、ボクシングラブコメディーとなる。 奈緒は、真面目で真っ直ぐな性格を持つ市役所勤めをする29歳の主人公・佐藤ほこ美を、玉森は、昼はカメラマンとして働き、夜はバーテンダーのアルバイトをしている金髪の男、葛谷海里を演じる。 ■悟がほこ美を傷つけた理由 ほこ美との出会いで、やっと動き出した海里の時間。それを海里はまた止めようとしている。 悟は、大方の予想通り、7年前に海里との試合中の事故で命を落としたボクサー・大地(大東駿介)の弟だった。「あんたはその手で、俺の一番大事な人を奪った」「だから、あんたの一番大事な人を傷つけてやろうと思って」と、ほこ美のスパーリング相手を買収して故意にKOを狙わせた。 「あんただけがのうのうと幸せに生きて、笑って。そんなん許されるかよ。一生覚えてろよ。一生傷ついてろ。一生忘れないで、一生苦しんでろよ」。そんな思いを胸に秘めてずっとそばにいた悟。だが、ただのクズだった海里は前を向いて進もうとした。 「勝手に許されたような気になって」という言葉が海里の胸に突き刺さる。 ■玉森裕太の表現力が光る切な過ぎるラストシーン 帰宅した海里は、おもむろに部屋を片付け始める。かつて悟がアシスタントをしていたカメラの仕事。今ではスポーツカメラマンという新たな道を見つけ、有名な賞の新人賞も受賞した。その大切なものをすべてゴミ袋や箱に詰め込んでいく。その中でふと手を止めたのは、トレーニング中のほこ美を撮影した写真だ。 海里は、やっと目に宿った光を失っていた。かつて大地と共に所属していたボクシングジム会長の羽根木(渡部篤郎)の言葉も、恋のライバルだった大葉(小関裕太)の言葉も届かない。 入院中のほこ美に会いに行った海里は、「誰だって怖いよ。殴るのも、殴られるのも怖い。傷つけたり、傷ついたり。俺はその怖さに負けてリングから逃げた。でも、ほっこーは大丈夫だよ。ほっこーなら大丈夫。何度でも立ち上がれる」と励ました。 アメリカで買ってきた月のネックレスを渡し、「これからもほっこーのそばにいて、守ってくれますように」と願いをこめた海里。うれしそうに笑うほこ美を抱き締め、「ありがとう」の後に涙ながらに「ごめん」とつぶやいた。 写真、そして一番大事なほこ美から離れる決断。カメラの仕事のため渡米するときにほこ美との別れを受け入れたとき以上のつらさだ。帰り道、トンネルに響く海里の泣き声。そのままひざから崩れ落ちた姿はあまりにも痛々しかった。同時に演じる玉森の表現力にうなった。 クライマックス直前の切ない展開に「#あのクズ」がトレンド1位に。「こんな悲しいハグなんてない」「見終わってこんなにつらい回は初めてだ」「胸が苦しい」との声が上がり、次回12月10日(火)放送の最終回に向けて「どうか海里とほこ美が幸せになりますように」「みんな幸せになれ!」と願いが寄せられている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部