西武・源田壮亮が通算1000試合出場 名手も「1年目は守るのが怖かった」「全部エラーした思い出しかない」
◆西武―オリックス(18日、ベルーナドーム) 西武の源田壮亮内野手(31)が2番・遊撃で先発出場し、通算1000試合出場を達成した。 ■レアな特守!ルーキーイヤーのキャンプで二塁の辻監督からトスを受ける源田 プロ野球535人目。初出場は2017年3月31日の日本ハムとの開幕戦(札幌ドーム)。8年目の今季は7月14日の楽天戦(楽天モバイルパーク宮城)で通算1000安打も達成した。 試合前に源田は「(1000試合出場は)あまり気にしていませんでした」と話したが、プロ生活を振り返る目はなごやかだ。24歳で迎えたプロ1年目に143試合のフル出場を経験。「辻(発彦)さんが監督になったことやチームにショート(遊撃手)がいなかったことなどタイミングが良く、運も良かった」と振り返った。しかし、21個も失策を重ね「何でそんなにエラーしたのか。1年目は飛んできた打球を全部エラーしていたという思い出しかない。守るのが怖かった」と新人王を獲得しても守備の未熟さしか頭に残っていない。 2年目もフル出場を果たし、リーグ優勝を経験。初のベストナイン(遊撃手)にも選ばれ、逸材ぶりを発揮した。17日現在で通算失策数は76。3年目からは毎年一桁の失策数を続け、今季はわずかに3個。最少だった22年の6個を下回るでペースを続けている。また日本代表としてもプレミア12、五輪、WBCでいずれも優勝を経験した。 大分県出身。小学校のころはソフトボールに打ち込んだ。塁間が短いため「ジャックルしたらすぐにセーフになってしまう」と捕球後、すぐに送球することを意識して上達。「小学校の時は捕ってから送球が速いと一番褒められた。それが今に生きているかな」と胸を張る。 守るのが怖かった1年目の姿はもうどこにもなく、「今は走者を見ながらプレーができるので不安はない。打者と投手の息づかいを見ながらどんな打球が来るかなと想像しながら守っている」とゴールデングラブ賞6年連続受賞中の名手は独特の間合いを楽しむようにポジションについている。 安打数も2年目の165安打を最高に7年連続で出場試合数を超える100安打以上をマーク。今季は17日現在で127安打。「試合数の安打は打ちたい。今年はもっと頑張らないと」と自身を鼓舞。今はバットのほうが気になっている。
西日本新聞社