早見沙織『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役作りは句読点も意識「試行錯誤しながら」
■カナヲの成長を実感…しのぶの心境にも変化「信頼感をシーンの空気から感じました」
『柱稽古編』のここまでの話では、継子のカナヲ(声・上田麗奈)とのやりとりも多く、「自分の気持ちをすなおに言えるようになりましたね。…いい兆しです」などのセリフから、カナヲの成長が見て取れる。 カナヲと対峙するシーンでは壁が一つなくなるような感覚があったそうで「カナヲ自身も成長して、自我や自分が師範ともっと稽古したいことを口にできるくらい変化してきています。その姿を見て、より今のカナヲにだったら自分のこともさらけ出せると思ったのかもしれないですね」と推察する。 早見は上田との収録を、「実は同じ日に柱合会議のシーンも録っていて、その後に入れ替えて録ったので、気持ちがまた違って…」と切り出し、「カナヲと2人でしゃべっている場面は、カナヲへの優しい気持ちとか、核心の部分を『この人になら話せる』という信頼感を、シーンの空気から感じました」としのぶとしての心境の違いに言及した。 「柱合会議のあのピリッとした空気とはまた違う、大事なことを大切な人に話す空気みたいなものが流れていたなって感じます」。 手応えを感じた理由は「これまで築き上げてきた胡蝶三姉妹の軌跡があるからだと思いますが、麗奈ちゃん(演じるカナヲの)しのぶさんに対しての真っ直ぐな想いを言葉でも乗せて掛け合いしてくださったので、私も引き出されるような形でやることができました」と打ち明けた。 ■しのぶ人物像の核心に…第2話は「どんな風に言うかで表現の見え方が変わってくる」 第2話のラストは、しのぶがカナエを殺した鬼についてカナヲに話すシーンとなった。早見は「最後のシーンは何パターンも録りました。どこで句読点を打つか。どれぐらいの強さで言うか。テンションも含め、いろいろ試行錯誤しました」と説明。 「『鬼滅の刃』はその都度、丁寧にディレクションが入ってスタッフさんのイメージを伝えていただけるのですが、今回、しのぶさんとしては核心に迫っていくようなシーンがあるということで、どんな風に言うかで表現の見え方が変わってくるシーンだと思ったのが大きいです」とシーンに込めた想いを語った。 『柱稽古編』は、フジテレビでは毎週日曜午後11時15分から、TOKYO MXやBS11、群馬テレビ、とちぎテレビでは毎週土曜深夜0時から放送中。