チェ・ジョンヒョプ、NewJeans、キム・スヒョン…なぜ、韓国アイドルや俳優は、日本でファンイベントを行うのか
ファンの忠誠心の高さ、遠征しやすい距離
このように、韓国芸能人のイベント開催において日本が特別扱いされる理由は何か。公にされてはいないが、推測するのは難しくない。 まず、日本のファンは推しに対する忠誠心が高く、イベント集客率も高い。だからファンミーティングを周期的・安定的に開催することが可能なのだ。 韓国芸能人のなかには韓国での活動が難しくなり、日本でのイベント開催で活動を続けていくケースもなきにしもあらずだ。 また、韓国ファンが遠征しやすいのも大きなメリットだろう。 仁川(インチョン)空港から成田空港までの平均飛行時間は2時間30分。ソウルから釜山(プサン)まで走るKTX(韓国高速鉄道)の最短所要時間が2時間17分なので、移動時間では韓国内と大して変わらない。 日本は韓国の若い世代が最も好む海外旅行先でもあり、他の国はともかく、日本でのイベントには遠征も厭わない韓国ファンが少なからずいるのが事実だ。そのため、主催側は彼らも念頭に置いた上で会場や日程など詳細を決めたりする。 2024年1月に東京・ニッショーホールでファンミーティングを開催した『賢い医師生活』の俳優ユ・ヨンソクの場合、事務所と旅行会社がコラボレーションしていた。 韓国在住のファンを対象に、ファンミーティングのチケットと航空券、ホテル、通訳ガイド付きの2泊3日のツアーとして販売していたのだ。 もしかしたら日本でファンミーティングを開催するのは、必ずしも日本のファンのためだけではないのかもしれない。 これから東京ドームで2024年6月26~27日の2日間ファンミーティングを行うNewJeansや、6月29日の兵庫を皮切りに、愛知、神奈川、福岡の4都市9公演を控えたLE SSERAFIM。 6月22~23日に横浜・ぴあアリーナMMでファンミーティングを開催する『涙の女王』の主演キム・スヒョンなど、K-POPアイドルや韓流スターたちが次々と来日する。 韓流ファンたちにとっては盛り上がる初夏になりそうだ。