全国の〝旬〟いかが 羽田空港に産直館オープン
地域の魅力知って
帰省客や旅行客でにぎわう羽田空港(東京都大田区)に12月、全国の旬の青果物や特産品をそろえる「羽田産直館」がオープンした。空港と青果物の相性は意外にも良く、「出張で全国を飛び回るビジネスマンの手土産として、話題にしやすい旬の果実が人気」(同店)で、新たな需要開拓の場となっている。 12月下旬、売り場には愛媛県のブランドかんきつ「紅まどんな」や、蜜入りで人気のリンゴ「こみつ」といった百貨店顔負けの果実が並んだ。帰省途中の60代の女性は「新鮮で手頃な値段の果実が空港で買えるなんて驚いた」と買い物を楽しんだ。羽田経由で国内各地に向かうインバウンド(訪日外国人)からも人気という。 全国の地酒を少量ずつ飲めるワンコインバーや、各地の食材を使ったおにぎりなどを提供するイートインも設置。完熟イチゴといった空輸向きの産品もそろえていく計画だ。 運営する日本空港ビルデングは「商品を通して地域の魅力を知ってもらい、次に訪れるきっかけにもつなげたい」(リテール営業部)と展望する。
日本農業新聞