巨大…高さ12メートル、広大1千平方メートルの大型施設も誕生へ 駅東口に拠点“ポラステクノシティ”整備、来年3月オープン予定 地域交流のイベントスペースも
ポラスグループは来年3月、埼玉県吉川市の吉川美南駅東口に、木造建築の魅力を発信する情報拠点「ポラステクノシティ」を整備する。高さ12メートル、広さ約1千平方メートルの大空間を実現する実験棟などを建設。地域交流の拠点としても活用する。 吉川美南駅の写真 周辺の人口1万人に到達 駅前にイオン、小中学校も開校 期待が高まる東口側
同グループは、同駅東口土地区画整理事業の一環として、市と連携して整備。敷地面積は約6千平方メートル。研究棟、実験棟、モデルハウス4棟などを整備し、イベントスペースも設け、地域住民との触れ合いの場をつくる。災害時の備蓄機能なども有する。 実験棟は特殊な耐力壁、大断面集成材による柱や梁(はり)、高強度の補強材(ブレース)を活用。高さ12メートル、幅20メートル、奥行き52・5メートルの大空間を木造で実現した。持続可能な開発目標(SDGs)にも配慮し、大規模木造建築で省エネ性能に優れた第三者評価「ZEB」の認証を取得する予定。 住宅建築に用いる金具や部材を利用することで、施工を簡易化した。今後、住宅建築に従事するスタッフが中大規模の木造建築の建設に関わることが可能。建築業で将来予想される人手不足に対応できるとする。 同社は「テクノシティ」を住宅にかかわる実験や研究の拠点とする一方、子ども向けの見学施設などを設ける予定。「地域に開かれた施設。木を体験できる学びの場として運用していきたい」としている。