[プレミアリーグWEST]東福岡の司令塔、MF大谷圭史が決勝アシスト。目に見える数字とチームの柱としてのプレーを自身に求める
[9.28 プレミアリーグWEST第16節 東福岡高 1-0 米子北高 東福岡高G] 名門・ヒガシの司令塔が、決勝点をアシストした。0-0の後半25分、東福岡高(福岡)MF大谷圭史(3年=ギラヴァンツ北九州U-15出身)は右サイドで落としを受けると、ダイレクトで右足クロス。「アーリー入れたら点入りそうだなっていうのはあった。ちょっと内側のポジション取って」蹴ったボールは狙いよりもやや低かったというが、FW山口倫生(2年)の下へ届き、決勝点に繋がった。 この日は、中盤からシンプルに味方2トップを活用。前線へ浮き球を入れ、セカンドボールを拾ってからの2次攻撃に結びつけようとしていた。また、右足のプレースキックでゴールを目指したが、米子北高(鳥取)の堅守をなかなか崩せない展開。自分とMF佐藤宏耀(3年)のダブルボランチが「もう少し押し上げて、もうちょっと厚みを出していければチャンスを作れたかなと」と悔しがる。 それでも、東福岡で屈指というトラップ、パスの基礎技術力の持ち主は、決勝点を演出。「この試合勝ったらもう8割ぐらい残留が決まる中で、プレッシャーもありながら、相手が退場したんで、もうちょっと点取りたかったですけど、無失点で抑えて勝ち切れたから良かった」と喜んだ。 大谷は、国体福岡県選抜でもゲームメーカーを務めていた実力者。例年よりも守備に重きを置いている東福岡の中で、まずは守備意識高く戦うことを心がけている。今年、トーナメント戦では苦戦が続いているが、この日の勝利でプレミアリーグWEST残留へ大きく前進。それでも、今季の自身のプレーについては、「もうちょっと目に見える数字というか、点数取りたいなというのがありますし、もっと自分がチームの柱としてしっかりして構えてということがまだできてないかなと」と満足はしていない。 間もなく始まる選手権予選は、よりボールを保持しながらの戦いになることが予想されるだけに、「県予選は引いた相手が多い中で、そこを崩し切るっていうところが新人戦の時も、インターハイもできなかったので、もっと自分がボールに係わって、配球しながらリズム作りたいなとは思います」と誓った。 肉体強化に取り組んだことで昨年から5kg増量し、逞しさや守備面が向上していることは確か。その上で「ペドリのように上手い選手になりたい。数字を残しながら、本当に中盤の柱として凄いなって思わせるようなプレーをしたいです」と語る大谷が、攻守で東福岡の躍進に貢献する。