「特産リンゴの花酵母」と「地元米ミルキークイーン」を使いオール魚津で清酒 富山県の魚津酒造が6日発売
魚津酒造(富山県魚津市本江新町)は、市特産のリンゴ花から抽出した「リンゴ花の酵母」と魚津産米の「ミルキークイーン」で醸造した清酒「HOKUYO8」を6日発売する。アルコール度数は8%と日本酒としては低めで、甘みと酸味のある味わいが楽しめる。杜氏(とうじ)の坂本克己さんは「日本酒を通して魚津を知ってもらいたい」と話す。 リンゴの花酵母は県農林水産総合技術センター食品研究所が2012年に開発した。魚津市内で産出したリンゴ「ふじ」の花から抽出し、甘みと酸味が特徴。坂本さんは昨夏に同酵母が魚津産のリンゴの花を使ったものだと知り「地元のものにこだわったものを造りたい」と新商品を思いついた。 材料に使った魚津産米の「ミルキークイーン」は粘り気や甘みが持ち味。酒造りに用いられることはほとんどなく、特徴を把握するために10キロ近く炊いて研究を重ねたという。 酒造りでは通常、元となる酒母にこうじ、蒸し米、水を3回に分けて加え発酵させていくことが多い。今回は酵母が糖をアルコールに変える割合の少ない酒母搾りで仕上げ、酵母とコメが持つ甘みを生かした。
口当たりが良く、日本酒ならではの風味と甘酸っぱい香りを満喫できる。魚津市内の酒店で販売し、500ミリリットル入り1300円(税抜き)。