近大新宮、近畿大会へ 和歌山北とのPK戦を制す
令和5年度和歌山新人戦(新人選手権大会)は11日、やたがらすサッカー場で3位決定戦を実施。近大新宮が和歌山北に1-1(PK3-2)で勝利した。 【フォトギャラリー】近大新宮 vs 和歌山北 【フォトギャラリー】近大新宮 vs 和歌山北 来週から行われる近畿大会に第3代表として挑む権利をかけた一戦。立ち上がりの近大新宮は緊張から、思い通りにボールを動かせない場面も見られたが、塩﨑統夫監督は「地元開催なので多くの人が見に来てくれた。歓声が後押ししてくれた」は振り返る。 前半半ばからは高い位置からのプレスが機能し始めると、前半10分にはFW18弓場蒼太(2年)が中央とのワンツーからシュート。こぼれ球を拾ったMF23大谷侑誠(1年)が強引にゴール前に侵入したが、シュートを打ち切れない。続く11分にも中とは合わなかったが、DF5沖勇汰(2年)が左を上がってクロスを上げるなど近大新宮が攻勢を強めていく。 守備でもFW10小宮治(2年)、MF11矢髙怜寿(2年)の個人技でチャンスを伺った和歌山北の攻撃を昨年に12月にFWからコンバートされたDF和田尽(2年)とボランチからコンバートされたDF垣内伊織(2年)のCBコンビではじき返すと、決定機が訪れたのは前半18分。MF10宮本夏輝(2年)が左から上げたクロスが中の選手に当たりながらも、ゴールに吸い込まれ、近大新宮が先制した。 後半に入ってからは落ち着いてボールを動かす場面が増え、近大新宮が相手陣内での時間を増やした。後半2分にはロングボールのこぼれ球を拾ったMF8住川宗正(2年)がシュートまで持ち込んだが、和歌山北のDFがブロック。セカンドボールを狙ったが、カバーに入ったDF2上ノ坊颯太(2年)にクリアされる。23分にはDF6前田琉成(1年)が上げた右CKのこぼれ球を垣内が狙ったが、シュートはクロスバーに嫌われた。押し込みながらも、追加点が遠い展開となり、和田は「ゴール前の厚みが足りなかった」と振り返る。 劣勢を強いられた和歌山北も怪我で控えスタートのFW大内飛翔(2年)を後半開始から投入するなど交替カードを次々に切って反撃に出ると、33分にはDF13平松蒼大(2年)の右クロスをファーサイドで反応したのはMF14白川涼介(2年)。中に落としたボールをMF8隅田隼多(2年)が同点弾を決めて、PK戦に持ち込んだ。