遊技機械設計のブロードエンジニアリング(みどり市)に破産開始決定
遊技機械設計のブロードエンジニアリング(群馬県みどり市笠懸町鹿、石井康次社長)が前橋地裁桐生支部から破産開始決定を受けたことが1日、分かった。1月24日付。帝国データバンク太田支店によると、負債額は約9200万円。 同社は2002年設立。パチンコ台に組み込まれているキャラクター可動部の機械設計を行っていた。社長が大手遊技機械メーカーに勤務していた経験や、メーカーが新台開発に積極的だったことから事業規模を拡大。設計業務に加えて遊技機械の梱包や組み立ての受注を得られたため、08年12月期の売上高は約3億円を計上した。 増収に寄与した組み立ては利益貢献度が低く、その後、受注を回避したため、10年12月期の売上高は約9000万円にとどまった。パチンコ業界の規制強化に伴う遊技人口の減少で市場が悪化。コロナ禍の影響が追い打ちをかけ、22年12月期の売上高は約3100万円に落ち込んだ。3期連続の赤字を余儀なくされ、資金繰りが限界に達し、事業継続を断念した。
上毛新聞