なぜこんな投手が育成に?一軍の主力にもなれる3投手 超実戦派・京本(巨人)、球界屈指の直球・清宮(楽天)、台湾で名が轟いた才木(オリックス)
高卒3年目らしからぬ実戦力を持った京本眞
京本は明豊時代、2021年センバツで準優勝を経験し、21年のドラフトでは巨人から育成7位。1年目は三軍スタートで土台固めを行い、2年目から二軍のローテーション入りし、15試合で76.1回を投げ、防御率2.36と好投。3年目を迎えたこのキャンプでも、18日のサムスン戦で1回無失点、23日の阪神戦でも1回無失点でも抑えた。京本はコンパクトなテークバックから最速150キロの速球、切れのあるスライダーなどを器用に投げ込む右腕だ。 福永氏は「高卒3年目としてはかなり実戦的な投手です。プロ1年目は巨人の育成システムに沿って、じっくりと三軍で下積みを行い、去年は二軍でも先発でもある程度のイニングを投げられるまでになりました。 京本投手の良さは打者の反応を見て、直球、変化球の使い分けがうまくできていることです。その実戦力の高さに加えて、ストレートもかなり強い。今回のキャンプだけではなく、どの試合でもそれができています」と実戦力の高さを評価した。 また、巨人は現在の支配下登録人数は62人。プロ野球の規定で、7月末まで65人にしないといけないルールがある。その中で京本は一歩リードしている。 「65人にするまで新外国人の獲得もあるかもしれませんが、育成人数が多く、有望選手も多い巨人は育成選手からの支配下昇格が一番現実的です。支配下に上がる選手は内容がよく、話題を残し続ける選手になりやすいです。京本投手は話題に上がるほどの実戦力の高さがありますし、その可能性は十分に高いといえます」 将来像としては先発、中継ぎのどちらでも活躍できる投手と評価する。 「二軍では先発、現在は中継ぎでもしっかりとこなしていますよね。 阿部監督の方針のもと与えられたポジションの中で結果を残し続けていけば、先発、中継ぎのどちらかのピースに入る投手かなと思います。巨人は競争が激しいですので、まずは支配下。そこから地位を確立して、ブレイクを願っています」 才木、清宮、京本が一気に一軍の大きな戦力となる可能性は十分にある。