富山・アルペンルート電気バスに立山の自然ラッピング トロリーバス後継、「おおかみこども」も登場
立山黒部アルペンルートを運営する立山黒部貫光(富山市桜町)は27日、11月末で運行を終えた国内唯一のトロリーバス「立山トンネルトロリーバス」に代わり、来年から立山トンネルを走る電気バスのラッピングデザインを発表した。 デザインは全8種類。みくりが池や黒部ダム、雪の大谷、立山ロープウエーといったアルペンルートの季節の風景で5種類、細田守監督(上市町出身)が手がけたアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の劇中シーンなどで3種類を用意した。電気バス8台の左側面と後方にそれぞれプリントされる。 環境に優しい電気バスはいずれも全長10メートル、幅2・5メートル。来年4月15日から、立山トンネル内の室堂(標高2450メートル)-大観峰(同2316メートル)間の3・7キロを運行する予定だ。 「おおかみこども-」は立山の景色を描いたシーンが多く登場するため、立山黒部貫光と、細田監督が所属するアニメ制作会社のスタジオ地図(東京)は今夏、イベントなどで協力していくことを決めていた。今回のラッピングデザインは連携の一環。
立山黒部貫光によると、日本で最も高い所を走る電気バスとなる。担当者は「運行が始まる来年は歴史的な年になる。ラッピングを通じ、立山の自然景観の魅力を広く知ってもらいたい」とPRしている。