最速4階級制覇の田中恒成 一夜明けて「気持ちは既に次に向いています」4団体統一へ意欲
24日に行われたWBO世界スーパーフライ級王座決定戦に判定勝ちし、史上最速となる21戦目での4階級制覇を達成した田中恒成(畑中)が一夜明けた25日、都内で会見し、改めて4団体統一に意欲を示した。 前夜、試合映像を見たという田中は「いいところと悪いところ、両方出た試合だなと。悪いところというか課題も出た。次につながる試合だと思います」と振り返った。 良かった点として「落ち着いて相手のパンチを見切ってボクシングできたこと」、課題として「大ざっぱに言うなら、KOできるかできないかというところ」を挙げ、「冷静にやる中で、どこで気持ちを盛り上げて、冷静になりすぎずに熱くなってやるか。もっともっと気持ちを高めてやりたい」と語った。 今後の目標としては「この階級での4団体統一です」ときっぱり。一夜明けて、王座奪取を喜びつつも「本当に自分の中で(この試合は)通過点になっていた」と明かし、「一息入れて、安堵(あんど)でゆっくりしたいという気持ちよりも、気持ちは既に次に向いています。まずは指名戦がありますし、勝ち続けていきたい。ここから世界チャンピオンとしてどういうボクシングをしていくかが大切だと思うので、これからです」と先を見据えていた。 村田大輔トレーナーは「よく相手のパンチを見きって、試合自体を冷静にコントロールしていた」と評価。課題として「今彼が持っている攻撃力をどこで生かすのか、それだけですね」と話していた。