UMK高校生フォーラムを前に 多様性への対応現状は
テレビ宮崎
UMKでは今週土曜日に高校生フォーラムを開催します。 15回目となる今年のテーマは「憧れのチカラミライを切り拓く」。Linkではトークテーマのひとつ「多様性」に着目しました。 こちらは今年3月に公表された県弁護士会の調査結果です。 県立高校と宮崎市の公立中学校に2021年1月から去年6月までに校則の見直しを行ったか尋ねたところ、高校では41校中40校、中学校では25校全校で見直されていました。 この中には、女子生徒のスラックス着用を認めることやリボンやネクタイが自由に選べるなど制服が選択できることなども含まれています。 県立高校の制服はどう変化しているのか取材しました。 県立高校では指定の制服がある35校のうち31校が選択制を導入しています。 国富町の本庄高校は4年前に県内で初めて選択制を導入。スカートかスラックスかを選べるほかリボンやネクタイも選択制。夏服のポロシャツは白と紺の2色から選べます。 (前田茂樹教諭) 「魅力ある学校にしなくちゃいけないというので、何やかんや学校改革というので進めていく中で制服も変えないといけないだろうということで「ちょうどそういう時に多様性に対応しないといけないというのがあって、それを検討していって選べる制服っていうようなテーマで決めていきました。」 本庄高校では、女子のスラックスに加えて男子もスカートを履きたいという希望があれば認めるということです。 (3年生 女子・スラックス) 「私はもともとスカートだったんですが、友人がスラックスを履いていてかっこいいなとか、あとは冬場がとても寒くなってしまうのでスラックスだと足が隠れるので、女子スカートで可愛いですけど、ズボン履いてかっこいいところもあるので是非とも履いてほしいなと思います」 (3年生 女子・スカート) 「私は普段はズボンを履くことが多くて、学校にいる時はスカート履いて過ごしたいなと思ったからスカート選びました。やっぱり自分の好きな制服を着るから、スカート履きたくないなと思っている子たちが我慢せずに伸び伸びと学校生活を送ることができるのでとてもいいと思います。」 寒さ対策や動きやすさファッションの好みなど個人の意思が尊重され豊かな学校生活に繋がっているようです。 (前田茂樹教諭) 「尊重するということ、本人たちが自覚だったり、尊重されているからこそ、明るくなったりというのは、感覚ですけどあるかなと思っています」 このように時代の流れにあわせた対応が増える中、いわゆる「ブラック校則」も残り続けています。 県弁護士会では国際化や個性、多様性が尊重される時代にそぐわない校則が少なくないと指摘します。 県弁護士会の調査によると、男女で区別して髪型を指定する校則がある学校は高校は約4割中学校は6割あり、ほかにも下着や靴下の色・柄などを規定する学校も多くあります。 県弁護士会では、校則は学校の教育目的を達成するためのもので子供たちを管理するためのものではないと提言。 「昔からある」や「高校生らしい」など曖昧な理由ではなく本当に必要な校則かを検討し説明できない校則は見直す必要があるとしています。
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