エディターの【愛用香水】|モード派を虜にする個性的な香りをチェック
フレグランス好きが多数在籍する、SPUR編集部。モードファッションの世界に身を置くエディターらしく、被り率の少ない、ニッチな香りを愛用する人が多いのも特徴! そこでSPUR.JPで紹介した記事の中から、エディターが愛用する香水を一挙紹介。自分らしさを演出できる個性派の香りを求めている人は、ぜひ参考にして。 【写真】エディターの愛用香水をもっと見る
【ノンフィクション】フォーゲットミーノット
この夏、京都で行われていたポップアップストアで、話題の韓国フレグランスブランド、ノンフィクション(NONFICTION)の香水を購入したというエディターHAYASHI。10種類近くあるラインナップの中から選んだのは、「FORGET ME NOT」。 ーーーー「FORGET ME NOT(フォーゲットミーノット)」。ワスレナグサの英名ですが、直訳すると「私を忘れないで」という意味です。つまりそれは、かけがえのない人との忘れたくない瞬間を閉じ込めた、香りの記憶。まるでひと夏のにおいを運んでくるかのような、鮮烈で儚い香りです。 ワンプッシュで広がるのは、スパイシーなグリーンノート。清涼なバジルとシトラスが弾けるなか、ピンクペッパーがほのかに甘い刺激をもたらし、深度のあるアンバーに落ち着きます。天然香料のピュアな余韻に包まれながら、どこか懐かしさも感じる香調です。ふと私が思い浮かべた情景は、大好きな人と並んで歩く真夏の夜の川沿いの道。爽やかで、神秘的で、ちょっぴり切ない。記憶の片隅に刻まれた束の間の思い出が、じんわりと蘇りました。主張しすぎず、肌に馴染むような軽やかな香り立ちも気に入っています。(エディターHAYASHI)
【oddity.】Dead Air
エディターKAGOHARAが愛用するのは、香港のデザインスタジオが率いるフレグランスブランド、「oddity.」のアイテム。今年のGWに訪れた台湾の雑貨店「地衣荒物(EARTHING WAY)」で見つけたそう。 ーーーーオブジェのようなボトルパッケージが印象的な「oddity.」は、希少価値の高い芳香原料を使用しており、香りのネーミングもユニーク。調べてみると、日本にも半年ほど前に上陸していたようで、ECで購入できるサイトもある模様。 朧げな記憶ながら、購入する際に店員さんから「映画『グランド・ブタペスト・ホテル』のモデルになった香水なんですよ」と教えてもらいました。日本に帰ってから調べてみても公式の情報では見当たらなかったのですが、有力な情報が。作中に登場する架空の香水「L'Air de Panache」の調香師であるマーク・バクストンが、この「oddity.」も手掛けているのです! これはもう、どこかで繋がっているはず、と信じて使っています。 私は店頭で試して、「Dead Air」という香りをセレクトしました。退廃的な影、不気味なファンタジー、などがキーワードで、一見重たい香りのようにも取れるのですが、意外にもウッド系のさわやかな香りなんです! フルーティさのあるダバナやバイオレットリーフからナルシスのミドルノートへ。ベースにはデーツの甘さやオークウッドのスモーキーさがあるので、全体を通して大人っぽい香りです。(エディターKAGOHARA)