熊谷の暑さを〝熱狂〟に 社会貢献できる人材育成を キョーリク・原田勲社長 埼玉活躍企業
埼玉県内で、3歳から18歳の子供たちを対象にした進学塾「SOCRA&jr.」の運営などを行うキョーリク(熊谷市)。原田勲社長(46)は、コワーキングスペースも開設し、ビジネス成長の支援などにも力が入る。 【写真】販売体験に参加した小学生たち --ビジョンは 「当社の目指す世界観は『本当の自分を創る』です。一人ひとりが、自分の意志を持ち、よりよく生きることを大切にしています。そして、未来のために行動することで夢や希望がかなうことを伝え、一緒に考え、行動する場所として『SOCRA』を作りました。塾名の由来は哲学者、ソクラテスにあります」 --現在注力している事業内容や課題は 「多様な幸福観が存在するため、学力至上主義的な考えは持っていませんが、塾として学力向上や第一志望校合格にコミットした授業を行っています。教育熱心で目標がはっきりしている家庭が多いです。近年の受験方式の多様化に伴い、最適な受験戦略を選び計画的に学習することを重視しています。一人ひとりの現状から目標まですべきことを考え、実行することで、個性に合った受験戦略を練る機会を提供しています」 --今に至る苦労は 「苦労というよりは、それを乗り越えることで毎日を楽しんでいます。塾を始めてから多くの課題に向き合い続けてきました。うまくいかないこともありましたが、日々のカイゼン活動を通じて、失敗も成功への種と捉え、創意工夫する毎日です。今後も外部環境は変化するため、生徒や保護者などのステークホルダーとの対話を大切にしていきます」 ■「教育で世界を幸福に」目指す --新たに取り組みたい事業などは 「令和4年に熊谷市でコワーキングスペース『DayOne』を開業しました。熊谷市は日本で最も暑い街ですが、その暑さは熊谷の熱い人々が作り上げた〝熱狂〟と捉えています。この街から社会課題を解決するスタートアップ(新興企業)を作るエコシステムの構築を目指しており、その第一歩が『DayOne』になります。また、小学生のやる気と行動力を伸ばすためにアントレプレナーシップ教育を行う『ユニコーン スクール』を通じて、ワークショップやレモネードスタンドでの飲料販売などを行い、起業家精神を育んでいます。少子化の影響などもあり、地域に長く貢献してきた学習塾の事業承継が重要となるため、その解決に向き合っていきます」 --埼玉企業としての意気込みなどは