「バフェット効果」再来、2023年度の日経平均は上値追いへ
円建て社債の発行を準備していることがわかったバークシャー・ハサウェイ。今春の日本株高をもたらした「バフェット効果」が再来するかもしれない(写真:ブルームバーグ)
ウォーレン・バフェット氏が日本でファイナンスをしていることが明らかになった。ただし、どうも今回は商社以外の日本株を買っている可能性が高いのではないかと考えている。その結果、これまでに見られた「バフェット効果」(=バフェット氏が日本で何らかのアクションを起こしたあと、数カ月は全体相場が上昇する現象)が再び見込めるのではないか。 11月10日の日経平均株価は反落して前日比78円安の3万2568円で引けたものの、週足ではひさびさに26週移動平均線を上回り、地合いの強さをうかがわせた。実際11月9日には、アメリカに上場している主なカントリーファンド(各国の株式中心の投資信託)で日本が騰落率ランキングのトップになった。ソニーグループ(6758)やホンダ(7267)といったアメリカで知名度の高い銘柄の株価(ADR)が下がっているのとは対照的だ。 これらは今年4~6月によく見られた「バフェット効果」と共通している。ブルームバーグの報道によると、バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)が円建て社債を発行する準備に入ったと、主幹事証券が明らかにしている。
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木野内 栄治