最大365cmまで伸ばせる!?ゴールゼロ「スカイライト」が1台あれば高いところから広~く明るく照らせます
■アクセサリソケットやポタ電利用が現実的
光量はLow:400lm/Medium:1350lm/High:3500lm/Boost:6000lmの4段階で調節可能。 ファミキャンの場合、リビング全体を照らすLEDランタンは500lm、卓上ライトだと200lm程度、そしてサイト全体を照らすためには1000lm程度が目安とされているので、「スカイライト」をファミキャンで使う場合、LowやMediumモードのどちらかで十分でしょう。 6つのLEDライトは無段階で角度を変えられるので、混雑したフリーサイトでは少し閉じて照らす範囲を狭める、といったように使えるのも便利。 反対に少人数のイベントやグルキャンではLEDライトをすべて広げ、広範囲を照らせます。 キャンプイベントでは明るすぎると興ざめしかねないので、Mediumのまま広範囲を照らしてもいいかも。 角度と光量を組み合わせ、1台で使い勝手のよい光になるのはオトクです。 イマドキのLEDランタンは白色・昼白色・暖色といった具合に光の色を変えられますが、「Skylight」は潔く昼白色一色のみ。 残念に思えますが、色変えOKのランタンでも、結局は明るさと心地よさのバランスがいい昼白色を選んでほかの色にすることはマレだと考えれば、あえて色を変えられるようにしてコストをかけるよりも良心的。 33Whの内蔵バッテリーを搭載していて、Lowモードなら最大8時間点灯可能。1泊キャンプなら自宅で充電しておくだけで使えるのが便利です。 ただ、Mediumモードだと2.5時間、Highモードでは1時間とグッと短くなるので12V出力が搭載されたポータブル電源があるほうが安心なのは間違いありません。 ちなみに「スカイライト」自体はIPX4の防水規格にも対応しているので、単独利用なら雨の日でも安心して使えますが、ポータブル電源と組み合わせるときは本体が濡れないようにする必要があります。 コードに沿って水滴が伝うとやっかいなのでコードをまとめ、できるだけ地面に付着しないようにしておくわけですが、「スカイライト」は上下2カ所にフックが付いていて余ったコードをたるませることなく引っかけておけるんです。 これならコードが地面に付着して濡れるのを防げるし、コードに脚を引っかけて転倒する不安も低減します。単純だけどよく考えられた機能です。 また、6つのLEDライトは独立して角度を変えられるので、ライトを閉じることである程度、光を押さえられます。隣接したテントに光を当てないよう配慮できるのがステキ。 ポータブル電源の12V出力やクルマのアクセサリソケットを利用して内蔵バッテリーを充電しながら長時間点灯できる仕様。キャンプ場では夜間にクルマのエンジンをかけられないわけで、一般的なUSBやACではないのは不便に思えますが、そもそもゴールゼロはポータブル電源のパイオニアで、電気のない貧困層をなくすことを理念としてスタートした企業。クルマでの充電を想定するのは当然です。 いざというときはクルマのアクセサリソケットにつないで長時間使用ができる。そして、明るさとフレキシブルな照射範囲は、キャンプのみならず万が一の備えとするのに十分。そう理由付けて手にしたくなる、不思議な吸引力があります。
<取材・文/大森弘恵 撮影協力/アスク>