元ミレニアムのジェイン氏のヘッジファンドがデビュー、18年以降最大
(ブルームバーグ): ミレニアム・マネジメントの共同最高投資責任者(CIO)だったボビー・ジェイン氏は、自身の新しいマルチストラテジーヘッジファンドのために53億ドル(約8500億円)のコミットメントを集め、エクソダスポイント・キャピタル・マネジメントの記録的なデビュー以降で最大の調達額を記録した。
関係者によると、同氏のジェイン・グローバルは7月1日から取引を開始する。投資家には、寄付基金、財団、ファミリーオフィス、銀行のウェルスプラットフォーム、政府系ファンドなどが含まれるという。
ジェイン氏は資金集めのために世界中を飛び回った。当初は100億ドルを集めることを目標としていたがその達成は難しく、手数料を引き下げ目標を50億-60億ドルに引き下げた。
同社の担当者はコメントを控えた。
目標額は引き下げたが、ジェイン・グローバルはそれでも2018年以降で最大の新規ヘッジファンドだ。同じミレニアム出身のディエゴ・メギア氏のタウラ・キャピタル・マネジメントは今月、50億ドルで取引を開始した。
ミレニアム出身のメギア氏、新設ヘッジファンドで50億ドルを調達
金利が高止まりし取引も鈍化しているため、資金調達の環境は厳しい。新しいヘッジファンドは実績のある大手マルチストラテジーファンドとの厳しい競争にも直面している。
そうした障害にもかかわらず、ジェイン・グローバルは42人のポートフォリオマネジャーを含む215人を雇用し、大きなスタートを切った。7月1日に稼働開始する7つの事業には、アジア太平洋地域の事業が含まれる。
原題:Jain Raises $5.3 Billion in Biggest Hedge Fund Debut Since 2018(抜粋)
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Hema Parmar