初の《震度6弱》その時、宿毛市民は…「昭和南海地震より怖かった」【高知】
高知さんさんテレビ
17日、宿毛市では県内で1919年以来初めてとなる震度6以上の揺れを観測しました。その時、市民は?街の声を聞きました。 17日深夜、震度6弱の地震があった宿毛市。県にはこれまでに3人のケガの報告があり、このうち70代の女性2人は骨折の重傷を負いました。 地震発生時の様子を市民に聞くと… 地元の男性 「津波とかとりあえず南海トラフの(地震が)来た!と思ったから車に乗って家族たちも起こして(避難した)」 地元の女性 「今まで感じたことが無いくらいな(長い)揺れだった。珍しく食器棚を半分開けていたら中のお皿が全部飛び出て床にガシャンガシャン言いながら冷蔵庫からお鍋が飛び出して」 一方、リビングで夕飯の片づけをしていた女性は 地元の女性 「ちっちゃな揺れから始まったのであら、いつものかな?ってじっとしていたらだんだん大きくなったのですごく怖かった」 南海トラフ地震への危機感を強めたといいます。 地元の女性 「神様に肩を突かれた様な、本当に準備しないといけないぞって言われたような気分になりました。家の中で履ける靴とか手足がケガしないようにベッドサイドに置くことはしないといけないなって家族で話し合った」 市には窓が割れたり屋根瓦が崩れ落ちるなど、住宅損傷の報告がこれまでに11件寄せられています。 被災地では今、こんな心配がー 地元女性 「あすから雨言ゆうろ?ほんやけん急いで(ブルーシートを)借りにいったがよ。きょうやっちょかんとあす、雨やけんね」 こちらの89歳の女性が住む築56年の家は地震で瓦がはがれ落ちました。あす夕方からあさってにかけ本降りの雨となる見込みで、市が無料で配布しているブルーシートで屋根を覆い雨漏り対策をしました。 地元の89歳の女性 「これをやっちょってね雨がすんだら直していけるけん、これで一安心」 実はこの女性、小学生の時に昭和の南海地震を経験しています。 地元の89歳の女性 「南海地震、前あったやいか、昭和なん年か。あれを1回味わっちょうが。その次!あの時より怖かった」 宿毛市内では地震の影響で水道管が破損し20箇所で断水が発生し、生活用水などを確保するため給水車が高知市や四万十市などから派遣されていました。市によりますと断水はすでに解消しています。 今回の地震を受け市は家屋の被害程度を証明する「罹災証明書」と保険金の請求などに必要な「被災証明書」の申請を受け付けています。
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