前半戦「勝負の8連戦」を迎える中日 先発陣と打線のキーマンは?
中日は7月9~16日まで8連戦を戦う。先の広島3連戦では僅差の戦いを制し続けて3連勝。順位こそ5位にとどまるも、一気に首位と3.5ゲーム差へ迫り、借金「3」まで戻してきた。 【動画】好投手の証!高橋宏斗がマダックス完封を成し遂げたシーン 4年ぶりのAクラス、そして13年ぶりのリーグ制覇も夢ではない状況下。今回の8連戦はいわば勝負の時だ。そこで8連戦の先発ローテ展望や打線のキーマンを考えていこう。 ■松木平の初登板初先発に注目 まずは8連戦の相手と予想される先発ローテの確認から。 7/9~11 vs.DeNA@横浜スタジアム 小笠原慎之介、松木平優太、ウンベルト・メヒア 7/12~14 vs.阪神@バンテリンドームナゴヤ 髙橋宏斗、梅津晃大、松葉貴大 7/15~16 vs.ヤクルト@神宮球場 涌井秀章、小笠原慎之介 DeNAはゲーム差なしの4位、阪神も1ゲーム差の3位につけており、中日にとっては目下の敵。最下位のヤクルトとともに、ここで叩いておきたい。 概ね先週までと同じローテで回る投手が多い。その中で注目を集めるのが松木平。8日に支配下登録されたばかりの高卒4年目右腕は、今季ファームですでに9勝を記録。素質の良さ、流麗な投球フォームはかねてから評価が高く、10日に満を持してのデビューを果たす。 松木平と同級生かつ同期入団の髙橋宏斗も黙っていないだろう。前回登板(5日の広島戦)では今季初完投初完封を「マダックス(100球以内の完封勝利)」で飾っている。冒頭で記した広島戦3連勝は髙橋宏の完封から始まっており、1週間後の今回も快投再びといきたい。 ■打線のキーマンは細川&カリステ では、打線のキーマンは誰になるだろうか。筆者は細川成也とオルランド・カリステを挙げたい。 細川はコンスタントに複数安打が出ているが、6月26日の阪神戦(甲子園)以来、9試合に跨って本塁打はおろか長打が出なくなっている。相手からのマークがキツくなっているのは承知の上だが、ハマスタや神宮の狭さも借りながら再び長打連発といきたい。 カリステは先の広島3連戦のうち、2試合で先制打をマーク。走者なしでも得点圏でも変わらずに初球から振っていくスタイルが頼もしく、今や打線に欠かせない選手となっている。岡林勇希、田中幹也の出塁からチャンスを作り、カリステが本塁に還すパターンを続けていきたい。 2人とも打線の中軸を担っており、ポイントゲッターとしての働きが期待されている。彼らのバットから1点でも多くの得点を生み出し、連戦続きの投手陣を楽にさせたいところだ。 [文:尾張はじめ]