大型車メーカー4社、新東名で自動運転の実証走行を開始 駿河湾沼津SAから浜松SA間の150km
いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスの4社は5日、大型トラックによる自動運転技術の実証を新東名高速道路で始めたと発表した。駿河湾沼津サービスエリア(SA、静岡県沼津市)から浜松SA(浜松市浜名区)間の約150㌔㍍で各社が車両を走らせ、「ITSスポット」を経由したインフラ協調など、複数の技術開発や検証に取り組む。 4社のほか、管理役を豊田通商が務め、システム開発を手掛ける先進モビリティ(瀬川雅也社長、茨城県つくば市)なども参画する。これまで商用車メーカー4社は政府と連携し、後続車両が無人で走る隊列走行技術を実証してきた。今回は単独での無人走行を目指し、自動発着システムや緊急時の停車機能、ITS(高度道路交通システム)による故障車や落下物情報の有用性、遠隔監視機能などの検証に取り組む。 検証結果を踏まえ、2025年度には発進から合流、駐車までの検証に取り組む方針。政府による「自動運転サービス支援道」を使った実証にも取り組む。幹線道路での社会実装は26年度以降を見込んでいる。