【貯蓄事情】「50歳代の夫婦です。貯蓄が100万円ほどしかありません。同じくらいの人ってどれくらいいますか?」50歳代・二人以上世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値を調査
【50歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみでは貯蓄額の平均と中央は変わる?
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄100万円~200万円未満の割合 ・8.9% ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1611万円 ・中央値:745万円 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄100万円~200万円未満は8.9%。 平均は1500万円を超え、中央値は700万円を超えました。 このことから、金融資産を保有する世帯においては貯蓄額が相対的に高くなることが分かります。 とはいえ、貯蓄100万円未満の世帯が12.5%存在することから、比較的貯蓄が少ない世帯も一定数確認できます。 貯蓄が十分でない世帯は、生活費の高騰や予期せぬ支出などにより手取り収入のほとんどを使ってしまっているのかもしれません。 実際、50歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回すことができているのでしょうか。 次章にて「手取り収入からの貯蓄割合」について確認しましょう。
【50歳代】手取り収入からいくら貯蓄に回している?
では、今の50歳代は手取りからいくらほど貯蓄に回しているのでしょうか。 ●年間手取り収入からの貯蓄割合 ・平均:12% ・5%未満:6.9% ・5~10%未満:15.7% ・10~15%未満:20.2% ・15~20%未満:5.2% ・20~25%未満:8.3% ・25~30%未満:1.7% ・30~35%未満:5.7% ・35%以上:8.1% ・貯蓄しなかった:28.1% 最も多いのは「10~15%未満」で、平均は20.2%でした。 多くの家庭が収入の一部を堅実に貯蓄しようと努力している様相が見て取れます。 手取りの10%前後での貯蓄というのは、一般的な目標としても妥当な水準といえるでしょう。 一方で、35%以上を貯蓄する世帯も8.1%存在しており、老後を意識してより多くの貯蓄を備えておこうと考えている世帯がいるのかもしれません。 貯蓄事情は多くの世帯の課題となっていますが、税負担により想定よりも手取りが減ることもあるでしょう。 6月からは、定額減税がスタートします。次章では定額減税について解説しますので、ご自身の手取り額がいくら増えるのか試算してみてください。