ビンス・カーターがラプターズ永久欠番セレモニーで涙 球団社長が称賛「私たちに飛び方を教えてくれた」
元NBA選手のビンス・カーターは、日本時間11月3日(現地2日)に行われたトロント・ラプターズ対サクラメント・キングス戦のハーフタイムに、ラプターズ史上初となる永久欠番のセレモニーが開催され、涙を見せた。『AP通信』が伝えている。 1998年のドラフト全体5位指名でNBA入りしたカーターは、ルーキーイヤーの1998-99シーズンから2004-05シーズン途中までラプターズに在籍。圧倒的な跳躍力で“エア・カナダ”の異名を取り、新人王を獲得すると2年目からはオールスター出場を続け、ニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)に移籍するまで計403試合の出場で平均23.4得点、5.2リバウンド、3.9アシストを記録した。2000-01シーズンの平均27.6得点は、今なおフランチャイズのシーズン平均得点記録として刻まれている。 NBA史上最長となる22シーズンを戦い、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代と4つの時代をまたいでプレイしたNBA唯一の選手となったカーターは2020年に現役を引退。今年8月にバスケットボール殿堂入りを果たし、今回、背番号15がラプターズ初の永久欠番となった。 満員の1万9800人の観客前でのセレモニーで感極まり、涙を浮かべたカーターは「一生忘れられない1日」とし、「永久欠番となるのは、『カーター15番』だけではなく、私たち全員です。みんなが喜んでくれることを祈る」とファンに対して述べた。 セレモニーには、トレイシー・マグレディやアントニオ・デイビス、ケビン・ウィリス、チャールズ・オークレー、モリス・ピーターソン、ディー・ブラウンら元チームメイトたちが出席。マサイ・ウジリ球団社長は、「彼は私たちに飛び方を教えてくれた」とカーターにリスペクトの意を示した。 カーターがカナダのバスケットボール界に大きな影響を与えたのは言うまでもないが、同じカナダ出身のトリスタン・トンプソン(クリーブランド・キャバリアーズ)はビデオレターで「あなたなしでは私はここにいない」と感謝。カーターも「このレガシーは今も成長し続けている。まさに最高の出来事だ」と語っていた。
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