ホタル撮影いつまでも 有名スポット、御殿場・二岡神社 ボランティアが独自ルール「生息地守る」
ヒメボタルで有名な御殿場市の二岡神社に今年も全国から写真愛好家が集まっている。25日は60人ほどが訪れた。貴重な生息地を守ろうと「御殿場ヒメボタルの会」の勝亦裕代表らが、撮影時の独自ルールを設けるなど奮闘している。 昨年6月から代表を務める勝亦さんを中心に、同会メンバーが年に数回ほど敷地内の草刈りを行い、山道にロープを張るなど来場者の安全対策を施した。 以前はカメラマン同士の口論や観察者のライトを巡る問題もあったが、ルールを設定してSNSなどで発信。ホタルのシーズン中(7月13日まで)は、金曜と土曜を鑑賞のみとし、日曜から木曜を撮影日に定めた。基本的に三脚は一人1台。午後6時までは参拝者を優先するため、場所取りを控えるなどとした。連日現地で周知した結果、トラブルは減った。 地元小学生にホタルの生態を教えたり、観察場所を案内したりもする。シーズン中の夜間は同会メンバーが常駐し、入り口付近に設置したテントで虫よけスプレーなどを無料で貸し出すなど地域貢献も続ける。 25日、さいたま市から訪れた高橋真司さんは「ルールがあって良い。安心して撮影できる」と話す。勝亦さんは「この生息環境を守りたい。ホタルを見て感動する人が増えてほしい」と意欲的だ。
静岡新聞社