流行「魚」大賞にオオグチボヤ 福島・いわきのアクアマリンが発表、深海にすむホヤの仲間
福島県いわき市のアクアマリンふくしまは11月29日、今年最も話題になった館内の生き物を決める「流行魚大賞」にオオグチボヤが選ばれたと発表した。 流行魚大賞の選出は今年で5回目で、来館者による投票で決まった。オオグチボヤは、総投票数2341票のうち、1位の341票を獲得した。投票数2位は312票のヨリトフグだった。オオグチボヤは施設内の「親潮アイスボックス」コーナーに展示している。 同館によると、オオグチボヤは英名で「プレダトリー チュニキト(肉食性のホヤ)」と呼ばれる深海生物。水深300~千メートルの海底の岩盤や沈木に付着して生活しているホヤの仲間で、流れに向かって大きく口(入水孔)を開け、餌を捕らえる。富山県など日本海側の一部で分布が確認されているが、生きて採集されることは非常にまれだという。 広報担当の藁谷桜子さんによると、公式SNSの投稿には「真夏にふさわしい不思議生物!」「宇宙っぽい」などのコメントが寄せられたという。 同館はオオグチボヤのステッカーを今月15日午前9時から先着200人にプレゼントする。場所は本館1階エントランスホール。問い合わせは同館(電話0246・73・2525)へ。
福島民友新聞社