許せない…息子死亡、職場で襲われる 背後からバールで殴られ「痛い」と振り向いた息子、さらに殴られ頭蓋骨陥没 襲った男、法廷で「申し訳ありません」 声を震わせた父「命をもって償って」
起訴状などによると、男は仕事仲間の男と共謀し、22年5月14日、朝霞市の「長葭内装」事務所兼作業場で、男性の頭部をバールで複数回殴打。頭蓋骨陥没骨折、脳挫傷などを負わせ、事務所兼作業場に放火し、男性を急性一酸化炭素中毒などで死亡させたとされる。また、6月3日、請け負い工事の未払い報酬があるかのように装い、同社から約283万円を詐取しようとしたとされる。 ■死因は焼死と判明(以下、事件当初の記事) 朝霞市上内間木の内装会社、「長葭(ながよし)内装」で2022年5月14日に事務所兼作業場が全焼して焼け跡から男性1人の遺体が見つかった火災で、県警は16日、現場の出火状況などから放火殺人事件と断定し、朝霞署に80人態勢の捜査本部を設置した。遺体は連絡の取れていない同社の社長男性(43)とみて、身元の特定を急ぐとともに、殺害された経緯を調べる。 捜査本部によると、司法解剖の結果、死因は焼死と判明した。遺体の気道には、煙を吸い込んだ際のすすが残っており生前に火を付けられたとみている。また、現場の平屋のプレハブはガスが通っておらず、普段は火の出ない場所から火が出ていたことから、県警は放火殺人として捜査を開始した。
全焼したプレハブは、横10メートル、縦13メートルの南北に長い建物で、約40坪の広さ。作業場と事務所スペースに分かれていて、遺体は建物南側の事務所の床で倒れていた。出火は建物の内部からとみられ、出入り口の扉は消防が突入する際には施錠されていたという。作業場のシャッターは下りていた。 県警によると、同社は社長男性が1人で経営していて、同業者の仕事を手伝ったり、手伝ってもらうこともあったという。 14日午前9時50分ごろ、通行人の女性(47)から「建物から煙が出ている」と119番。プレハブを全焼し、焼け跡から身元不明の遺体が発見された。