【写真：産経新聞社】

　ロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平被告のスキャンダルにおいて進展があった。胴元のマシュー・ボウヤー被告が、有罪を認める方針であると米メディア『CNN』が報じている。 【写真】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング 　水原被告は自身を大谷であると偽り、銀行員を騙して大谷の口座から胴元のボウヤー被告に借金返済のための資金を送金していた。この銀行詐欺罪と、虚偽の納税申告書を提出した罪に問われ、水原被告は司法取引に応じた上で有罪を認めている。そして、今回は水原被告の賭博スキャンダルに大きく関わっていたボウヤー被告が、ついに司法取引に合意した。 　同メディアによると、水原被告を巻き込んだ賭博スキャンダルの中心人物であるボウヤー被告が、違法なスポーツ賭博事業の運営において有罪を認めることに同意したという。6月下旬に交わした司法取引に基づき、違法賭博事業の運営、マネーロンダリング、虚偽の納税申告書を提出した連邦法違反の罪状について、8月9日に有罪を認める予定とのこと。違法賭博事業の件で最長10年、マネーロンダリングの件で最長10年、虚偽の納税申告書の件で最長3年の刑に処せられる可能性があるようだ。 　ボウヤー被告のビジネスは昨年10月まで少なくとも5年間運営されており、賭博客は最大700人に達した時期もあるという。ボウヤー被告はロサンゼルスやオレンジカウンティ、ラスベガスのさまざまな場所でビジネスを運営し、賭博客が被った損失の一部を受け取るカジノホストを雇っていたと、同メディアは報じた。ボウヤー被告の弁護士を務めるダイアン・バス氏は「彼が自分の行動に対する責任を受け入れることを楽しみにしている」と語っている。