安房の3神社もコースに 勝浦観光協会がモニターツアー 35人が房総のルーツたどる(千葉県)
勝浦市観光協会が企画する、神社を中心とした観光スポットを巡る「房総のルーツをたどる開運の旅」のモニターツアーが5日行われ、関係者ら35人が参加した。館山市のJR館山駅から勝浦市の遠見岬神社を結ぶルートをバスで巡るツアーで、同神社と縁の深い安房神社などを訪れた。 訪問客や地域内消費、滞在時間の増加などを目的に、同協会が県の「観光コンテンツ高付加価値化促進事業」補助金を活用して進めている事業。房総に上陸、開拓したという天富命と阿波忌部氏にまつわる神社を巡る回遊コースをつくっており、安房地域に点在する神社も含まれている。 この日は、館山市の安房神社、布良崎神社、南房総市白浜地区の下立松原神社がコースに組み込まれ、最終地点の遠見岬神社までバスで巡った。遠見岬神社の小林悠紀宮司、神社に関する知識が深く、各メディアで“神社ソムリエ”として活躍する佐々木優太さんが解説役として参加し、車中や訪問先で案内を加えた。 最初に向かった安房神社では、岡嶋厳成禰宜(ねぎ)の案内の下、境内を巡った。同神社の由来や建築、行事などの説明の他、佐々木さん、小林宮司が参拝の作法や、しめ縄や御紋についての知識を披露するなどして参拝時の楽しみ方にも触れた。 参加者らは、メモをとるなどし「地元に住んでいるけれど知らなかったことばかり」「とても興味深い」と、感心しながら耳を傾けていた。 同協会では、モニターツアーでの意見や反応を踏まえ、今年度中に回遊コースの観光パンフレットの作成、モバイルスタンプラリー、バスツアーなどを打ち出していくとしている。