『95』髙橋海人が『花より男子』を参考にイメチェン 「世界が終るまでは…」の選曲に拍手
イメチェンの結果、モデルとしてスカウトされることになったQ(髙橋海人)
服装や髪型も半強制的にイメチェンされたQは、ファッション誌の編集長・殿内弥生(新川優愛)からモデルとしてスカウトされることとなる。ここで登場するのが、ポケベルだ。ドヨン(関口メンディー)の番号にQから初めて届いたメッセージが「スカウトサレタ」。確実に動き始めているQの運命。だが、いまだチームに入ることを逡巡している都合のいいQに翔は憤りを感じていた。そこで翔が提案したのが仮入部。「法を疑え! 決めるのは自分だ」という翔の言葉に、Qは渋谷・円山町でいつもすれ違う援交されていく女子高生をおっさんから救うことを決める。 今まで何度も思い描いては淡く儚く消えていったイメージ。それが実際に今目の前で起きている。鞄に当てた蹴りから、顔面寸止めのパンチ。「引っ込んでろよ、おっさん」と絞り出した声は震えていた。女子高生にとっては金づるが逃げてしまった、厄介者でしかないだろうが、Qにとっては覚悟を決め自分のプライドを守り抜いた瞬間。今を生きた瞬間。翔はQをチームの真ん中に立つシンボル、主人公だとして、戦隊モノであれば「赤になれるやつ」だと彼にこだわる理由を話していた。ラブホ街での出来事は、渋谷の街全体としてはなんてことのないいざこざだが、Qにとっては主人公としての片鱗を見せつけた勇気ある一歩だった。 Qや翔だけでなく、マルコ、レオ、ドヨン、加奈、恵理子といったチームの面々のパーソナルも映し出された第2話。本作のヒロインであるセイラ(松本穂香)はどこか陰のある人物としてベールに包まれた部分が多く、第3話では彼女の素性についても少しづつ明かされていく予感がする。
渡辺彰浩