人脈ゼロ・語学力ゼロでモナコに移住。専業主婦だった女性が、50歳から「手放したもの」とは?
選択しなかったことを、誰かのせいにしたくない
それどころか、相談すればするほど、気心が知れた友人の言葉に、ずるずると心が引っ張られるかもしれない。気心が知れている、ということは諸刃の剣なのです。 私は、友人のことをとても尊敬しています。だからこそ、人生を左右する大切なことを相談することは一切ありません。一度きりの人生の分岐点において、「選択しなかったこと」を後悔することになっても、友人のせいにはしたくないからです。 私の人生の決断に対して、友人が「NO」を突きつけてきたら、「私は私の道を行くね。あなたもどうか元気で」と、別れを告げる覚悟があります。もちろん、本当に友人と決別することになれば、落ち込むでしょうし、後悔だってするかもしれない。 でも、人生の決定権はほかの誰でもない、私自身が握っているのです。そう覚悟してさえいれば、友だちが一人もいなくたって怖いことなんかありません。
撮影/Lim Sungkyung、Min Kyung Choi、渡邉肇、エミチカ 構成/金澤英恵
エミチカ