【県民の警察官】地域の安全守る生活安全係長!増加する特殊詐欺…被害防止へ地域との連携強める「地元から被害者出したくない」
NST新潟総合テレビ
新潟県民の安心と安全を守るために活躍した警察官の功績をたたえるNST主催の県民の警察官。今回は地域住民と協力し、特殊詐欺被害の防止に尽力した村上警察署・生活安全課係長の押切幸朗警部補を紹介します。
■生活安全課の大ベテラン!押切幸朗警部補
警察署内で指示を飛ばし、地域とも連携しながら県民の生活と安全を守り続けて約34年…村上警察署生活安全課・係長の押切幸朗警部補。 押切さんの一日は、ここ数日に発生した事件の対応から始まりました。 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「DVやストーカーは急を要して対応しなければならないものが多いので、被害者のことを考えると早急に動かなければならない」 34年の警察官人生のうち、23年以上を生活安全課で過ごし、事件の解決や特殊詐欺被害の防止に尽力してきた押切さん。 多くの経験を積み、今は後輩を導く立場でもあります。 【村上署生活安全課 石塚輝彦 係長】 「生安部の大ベテランなので、分からないことはいつも聞いて参考にさせてもらっている」 【村上署生活安全課 後藤雅幸 巡査部長】 「押切係長がいるから、背中を支えてもらって自信を持って仕事ができる」
■「地元から被害者出したくない」詐欺被害防止へ地域と連携
全幅の信頼を寄せられている押切さんが仕事をする上で最も大切にしてきたのが、地域の人との関わりです。 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「いつもお願いしている方にお話しして、お客様・高齢の方に被害防止を呼びかけてもらおうかなと」 こう話し、押切さんが向かった先は地元の美容室。 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「最近、お客さんからこんな電話がかかってきたとか、変な電話かかってきたとか、どうですか?」 【BARBERSHOPIs’b 磯部傑オーナー】 「なんとなくは聞きますけど、実害みたいなものはあまり聞かない」 近年、被害が拡大している特殊詐欺被害の防止に向け、チラシの配布を地域の人に依頼。村上署での勤務が6年目を迎える押切さんには地域への特別な思いもありました。 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「実は村上出身。地元で勤務しているし、地元の方から被害者が出てほしくない、出したくないという思いが強い」 署に戻ると昼食の時間。手元にはおにぎりが。 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「妻が握ってくれているのでおいしい」 昼食でエネルギーを蓄え午後に備えます。すると… 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「以前対応した高齢者虐待の件で、娘さんから電話連絡がありました」 家族から暴力を振るわれ、被害者が避難している事案に進展が。 【村上署生活安全課 押切幸朗 係長】 「市役所にも連絡を取って、施設の空き状況など調整してから対応を取る」 焦らず冷静に対処し、この日の業務を終えました。