【岩瀬仁紀の目】チーム浮上は「中田翔はありき」 試合に出続けて調子上げて「引っ込めてしまってはできなくなる」
【岩瀬仁紀の目】◇22日 広島3―1中日(バンテリンドームナゴヤ) 中日打線は広島の先発・大瀬良の前に7イニング無得点。2登板前に無安打無得点を達成した右腕だけに、連打というのは難しいとみられていたが「だからヒットではなく四球、死球でもらった4回のチャンスを生かしたかった」というのは、ラジオ実況の解説を務めた中日スポーツ評論家の岩瀬仁紀さんだ。 「1死から(高橋)周平がファウルで粘って13球目で四球と球数を使わされた時点でちょっとリズムを失って、細川を1ボール2ストライクと追い込んでから死球で余計リズムを失ったところが一番のチャンスだった」 しかし続く中田がカウント1―1から二飛、ディカーソンのセンター返しはいい当たりだったが二塁寄りに守っていた遊撃手の守備範囲でゴロに終わった。特に内角に食い込んでくるボールを反対方向へ打ち上げた中田は「狙っていたボールを打ったかというところもあるし、アウトになる形があまりよくない」とも心配した。ただ中日打線は「中田ありきでやってきたし、中田がよくなってもらわないとドラゴンズが浮上できない。引っ込めてしまっては上げることもできなくなるから」。試合に出続けることで状態を上げていくことが、チームの浮上にもつながるという指摘だ。
中日スポーツ