地元の銘柄豚PR 初の料理人向け試食会【長野県】
南信州畜産物ブランド推進協議会と南信州地産地消推進協議会は2月28日、「南信州銘柄豚」の料理人向け試食会を長野県飯田市鼎中平のビーラクスマツカワで開いた。初の取り組みで、5銘柄の7生産者と地元飲食店の料理人ら約20人が参加。料理人たちが銘柄ごとの料理を味わい、生産者が魅力を直接伝えた。 飯田下伊那地域では5品種9銘柄の銘柄豚が飼育されており、県内でも有数の養豚産地として知られる。料理人に銘柄豚を知ってもらうことで地元飲食店での利用を広げ、認知度向上と消費拡大を図る狙いで開いた。 SPF豚(こがねや第1農場、同第2農場、クリーンポーク豊丘)、くりん豚(知久養豚)、千代幻豚(岡本養豚)、天龍峡黒豚(今村養豚)、まるちゃんポーク(丸山産業)の5品種7生産者が参加。冒頭で「地域おこしで始めた」「ぜひ地元産と言ってPRしてほしい」と思いを語った。 試食会はビュッフェ方式で行い、銘柄豚をとんかつ、トンテキ、しゃぶしゃぶに料理して提供。料理人たちは各生産者のコーナーを回りながら各銘柄豚を食べ比べ、豚の育て方や特徴などを熱心に聞いていた。 イタリアンレストラン「MONDO」(飯田市大通)の澤田省吾オーナーシェフは「普段は特定の銘柄のみを仕入れており他が分からないが、一度に食べ比べることで特徴の違いを知ることができた。生産者と直接やりとりできたのも貴重だった」と話した。 クリーンポーク豊丘の松下敏文社長は「飯伊には多くの生産者がいて、それぞれに良さがある。焼肉文化の根付いた地域でもあるので、ぜひ多くの店で出してもらい食べてほしい」と期待していた。 飯田市産業経済部農業課の松江良文副参事は「各銘柄の味を知って新しいメニューに生かしてもらい、活用が広がっていってほしい」と話した。