九州・沖縄に3社目の売上高1兆円超の企業…半導体産業の活況を追い風、九電・トヨタ自動車九州に次ぐ
東京商工リサーチ福岡支社は、九州・沖縄の2023年度の「100億円企業ランキング」を発表した。単体の売上高が100億円以上の企業(金融業などを除く)は前年度比7・2%増の801社と過去最高だった。各産業で価格転嫁が進んでいることが業績を押し上げており、売上高の合計も7・0%増の32兆3777億円で最高だった。 【ランキング表】九州・沖縄の2023年度「100億円企業」上位10社
1~5位は前年度から変動がなく、トップは集計開始から47年連続で九州電力となった。1兆円超の企業は九電とトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)の2社に、半導体製造のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング(熊本県菊陽町)が加わった。半導体産業の活況を追い風に6期連続増収となり、売上高が初めて1兆円を超えた。
801社のうち、増収だった企業は8社増の586社だった。同支社は「コロナ禍からの回復に加え、コストの増加分を価格に転嫁する動きが進んだ影響が大きい」としている。
ランキングは、23年4月~24年3月に迎えた決算期の売上高を集計した。