ブレンボから軽量キャリパー「ハイピュア」「GP4-MotoGPキャリパー」クラッチマスター「16RCSコルサコルタRR」など4種の新モデル発表!【ミラノショー2023】
ブレンボはミラノショー2023(EICMA)出展ブースにて、4種類の新製品を初公開! うちバイク用パーツは3種で、アシンメトリーの軽量キャリパー「HYPURE(ハイピュア)」、GP4シリーズの最新モデル「GP4-MotoGPキャリパー」、クラッチマスターシリンダー「16RCSコルサコルタRR」が登場した。さらにSSV(サイドバイサイドビークル:オフロード向けモビリティ)向けキャリパーとディスクも登場。いずれも発売情報の詳細は未発表だが、遠からず市場に現れるのは間違いない! 【画像】新製品の各アングル、ディテール画像(29枚)
クラス最軽量を実現!アシンメトリーの「HYPURE」
左右非対称のボディが特徴的な新型キャリパー「HYPURE」は、軽量化と操作性の強化にウエイトを置いて開発。ピストンは対向4ポッドとなっており、同クラスの従来品に対して約10%の重量減を果たしたという。もちろん剛性は高いレベルが維持されているため、純粋な性能強化といえるモデルだ。詳細な諸元は未発表だが、内部構造では特許取得設計に基づく独自のスプリング・パッド・ピンシステムを採用。キャリパーとパッド間に特別加工を施した軸受面によって、残留トルクを最小限に抑えているという。 ネーミングは「HYPER」と「PURE」を掛け合わせた造語からきており、優れたパフォーマンスと合理的な設計、フォルムを表現している。ブレンボは「トラックとオープンロードの両方でライダーにエキサイティングな体験を約束します。キャリパーのダイナミズムとエネルギーは本物であり、エンスージアストのライダーにとって不可欠です」とコメントしており、サーキットから公道まで幅広いフィールドをターゲットとした性能に期待したい。
MotoGPの技術をフィードバックした最新のGP4シリーズ「GP4-MotoGPキャリパー」
「GP4-MotoGPキャリパー」はアルミビレット加工の公道向けモノブロックキャリパーだ。MotoGP採用キャリパーでは標準的な斜めレイアウトのパッドスライドが特徴的で、レースシーンからのフィードバックをロードシーンに持ち込み、シャープな制動力の発生を実現した。また、アンチドラッグシステムと瞬時のパッドリリースコントロールを強化。パッド摩耗の軽減も考慮されている。 外見上の大きな特徴はボディの外側のベンチレーション用フィン。従来モデルにも備えられていたが、新型では更に面積を拡大している様子で、熱交換を促して冷却効率を高め、ブレーキディスクとホイールの回転が引き起こす空気の動きによって効率的な冷却を行う。この機能性に加え、シャープで大胆なデザインはレーシーで印象的なシルエットとなった。またボディ全体にはニッケルコーティングが施されている。取付ピッチは100mmだ。