【広島好き】カープ、後半戦の『新戦力』岡田明丈と野村祐輔
今季はウエスタン・リーグで15試合に登板し、防御率0.00の好成績を残して期限ギリギリでの支配下登録を勝ち取りました。後半戦に4年ぶりとなる一軍登板での剛腕復活が期待されますが、今季は15試合で15イニングの登板となっており、まずはリリーフでの復帰となりそうです。
新戦力ではありませんが、投手陣ではもう1人、野村祐輔の今季初登板がありそうです。ルーキーイヤーから防御率1点台をマークして新人王に輝き、2016年には16勝を挙げて最多勝、最高勝率のタイトルを獲得した先発右腕ですが、最近3年間の登板数はひと桁にとどまっており、徐々にその存在感が薄れてきている感も否めないところです。
それでも6試合に先発した昨季は、初登板から2試合連続無失点のクオリティ・スタートで勝ち投手になるなど、17イニング連続無失点を記録。6試合中5試合で5回以上を投げて3失点以内と、持ち味の安定感は健在でした。今季はここまでウエスタン・リーグで14試合に登板して4勝3敗、防御率3.06。チーム2位の61回2/3を投げており、自身の持つデビューからの連続先発登板のNPB記録(208試合)の更新は間違いなさそうです。
リーグ3連覇に貢献した2人が復活すれば、連日の猛暑の中、苦しくなる投手陣にとっては頼もしい存在になるはずです。ただ、重ね重ね思うのは、この前半戦から近年にない充実ぶりを見せている投手陣に、攻撃陣のプラス材料があれば…。とにかく夏場以降に急失速した昨年と同じ轍を踏まないように、新井貴浩監督のマネジメントに期待したいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸