Snow Man佐久間大介は好きな人を太らせるタイプ!?「結婚願望もあるし、ひとりの人を愛し抜いて、一生幸せにする自信がある」(映画『マッチング』)
目つきの悪い表情が高評価
──吐夢は物静かで暗いタイプですが、見た目は金髪で目立ちますよね。あのヴィジュアルはどうやって作り上げていったのでしょう? 最初は黒や茶色など落ち着いた髪色の予定だったのですが、衣装合わせをしたら内田英治監督が「金髪にしよう」と言い出したんです。 他のスタッフさんは「金髪だと怪しすぎませんか?」と言ったのですが「いいんだよ、吐夢は変なヤツなんだから」という監督のひと言で金髪に決定。「変なヤツ」という強烈な印象を残せたので、僕も金髪にして正解だと思いました。 ──怪しげな表情をずっと維持していましたね。 最初に監督とお会いしたとき、映画のセリフを読んでいたら「いい意味で目つき悪いね」と言われたんです。目の演技まで見てくれていたことがうれしかったです。撮影では「3日間、寝てない目をして」とか「心に空白を持っていてほしい」という監督の演出があったので、それを意識しながら演じていました。 ──Snow Manの仕事と並行して撮影していたんですよね。金髪にしたりピンクにしたり、髪の色を何度も変えるのは大変だったのでは? 映画の撮影をしながらライブ、広告の撮影、イベントなどもあったので、2週間で4回くらい役柄の金髪とアイドル時のピンク髪を行ったり来たりしていました。あまりに変えすぎてマネージャーに驚かれました。さすがに切れ毛がすごくて、監督に「髪切った?」と言われたくらいです(笑)。 ──演じていて印象深いシーンはありますか? 斉藤由貴さんとのシーンですね。斎藤さんの演技に俳優というのはここまで表現できるものなのかと驚きました。独特な空気感があって、僕はその芝居の力で自分の演技を引き上げてもらえたような気がしました。 自分と吐夢の境界線がなくなるような感覚、自然に吐夢になれたと感じることができたので、すごく印象に残っています。
いつか演技で賞を狙いたい
──完成した映画を見た感想は? 本当におもしろい映画でした! 僕は自分が出演した作品は照れずに見ようと心がけているんです。自分の表現をちゃんと噛みしめて、どこがよかったか、もうちょっとできたんじゃないかなど、客観的に見て学びたい。出演作を見ることは勉強できるいい機会なので。それにしても吐夢は本当に変なヤツでした(笑)。 ──メンバーにも見てほしいですね。 すごく楽しみにしてくれているんですよ。Snow Manはメンバーに新しい仕事が決まると、マネージャーがみんなの前で発表するんです。『マッチング』も「佐久間の映画出演が決まりました」と発表したとき「マジで!」「すごいじゃん」と言ってくれましたね。 ただ「どんな役?」と聞かれて「ストーカー」と言ったら「ピッタリじゃん」って。おいおい俺のどこを見てそう言ってるんだ?と(笑)。 ──この映画の出演を機に、演じたい欲が出てきたのでは? すごく出てきました。もっといろいろな役に挑戦したいし、いずれ演技関連で賞をいただきたい。やっぱりメンバーの目黒蓮が、俳優として力を発揮して認められているので、すごく刺激になっています。 内田監督が「佐久間くんはこの映画をきっかけに芝居の仕事がすごく増えると思うよ」とおっしゃってくださって。本当に何度もそう言われたので、頑張りたいと思います。 ──目黒さんの活躍が刺激になっている話も含めて、メンバー同士が切磋琢磨している感じがいいですね。 Snow Manはバラエティのイメージがあると思うんですけど、デビューしてからメンバーそれぞれが新たな面を次々に見せることができるようになったし、求めてもらえるようになったのが、すごくうれしいです。 メンバーに新しい仕事が決まると「いいなあ」という気持ちより「やった」という喜びのほうが大きいんです。それは、僕自身が自分の強みや求められることがわかってきたからだし、何よりメンバーの魅力を誰よりも知ってるからこそ素直に喜べるんだと思います。 ──Snow Manはそれぞれが夢を叶えているイメージがあります。夢を叶えるために必要なことはなんだと思いますか? 言葉にすることです。うちのメンバーはそういう人が多いですね。無理かもしれないことでも言葉にすることが大切。誰が聞いているかわからないし、その言葉を拾ってくれて「そういえばやりたいって言っていたな」とチャンスに結びつくことはあると思うので。 やりたいことをみんなに知ってもらうことが、夢を叶えるきっかけになると思います。 取材・文/斎藤香