山形県庁（資料写真）

　吉村県政16年間の評価が主な争点となる県知事選は9日に告示される。立候補を予定しているのは、ともに無所属で、5選を目指す現職吉村美栄子氏（73）＝山形市＝と新人金山屯（じゅん）氏（84）＝福島県白河市＝の2人。26日の投票日に向け17日間の選挙戦が始まる。立候補届け出の受け付けは午前8時半に県庁講堂で始まり、午後5時に締め切られる。 　吉村氏は昨年7月豪雨からの早期復旧・復興をはじめとする安全・安心な暮らしの実現のほか、子育て支援の充実、観光・交流人口の拡大、山形新幹線新トンネルの整備促進、ＪＲ米坂線の早期復旧、県内空港の滑走路延長などを訴えている。8日は山形市の里之宮湯殿山神社で必勝祈願祭に臨んだ。 　金山氏は無投票阻止を目的に出馬の意思を固めた。ＬＧＢＴＱなど性的少数者のカップルに婚姻と同等の関係性を認める県パートナーシップ宣誓制度の廃止や出産・子育て支援の充実、トンネルの制限速度引き下げなど高速道路の安全性向上・整備促進を主張している。8日は自宅で届け出の準備に当たった。

　9日は、吉村陣営が午前8時から山形市のパレスグランデールで出陣式を行い、近くの飲食店前で第一声を放つ。金山氏は午前10時過ぎに本県入りし、立候補届け出が済み次第、ＪＲ山形駅東口で第一声を行う。 　都道府県知事選の立候補条件は「満30歳以上の国民」で、居住要件はない。 ◇立候補予定者（敬称略） 吉村美栄子（よしむら・みえこ）73　知事　現新4 金山　屯（かなやま・じゅん）84　無職　無新