激しい雨…埼玉で9月2日にかけ300ミリ超の予想 台風あす熱帯低気圧になると…雨雲が接近してくる可能性 3日にかけて大雨が続く恐れ 南部、北部、秩父地方は今後どれほど降るか予測 少ない降水量でも土砂災害か
熊谷地方気象台は30日、台風10号に関する3回目の説明会をオンラインで行った。埼玉県内では9月2日にかけて、多いところで300ミリを超える大雨が降ると予想。河川の増水や氾濫、土砂災害などに警戒するよう呼びかけた。 警報が発令された市町一覧の表画像 大雨警報など区分け レベルに応じ色分けも【画像2枚】
台風10号は、同1日午前までに熱帯低気圧となる見通し。だが、暖かく湿った空気は県内にも流れ込み続け、進路は確実ではないものの台風から変わった熱帯低気圧本体の雨雲が接近する可能性もあるため、同3日にかけて大雨の恐れが続くとしている。 県の南部、北部、秩父地方ともに、24時間の降水量は30日正午から9月1日正午までの2日間が、いずれも120ミリずつ、同1日正午から同2日正午までが100ミリと予想。30~31日にかけては、1時間に30ミリの激しい雨が降る可能性もあるという。 既に県内では、降り始めからの降水量が増えている。29日夜は激しい雨となり、同日正午から30日正午までの24時間では、アメダスの積算雨量が所沢で256ミリ、飯能で232ミリを観測した。同気象台は「地盤の緩んでいる所があり、少ない降水量でも土砂災害が発生する恐れがある」と厳重な警戒を呼びかけ。河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒するほか、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要とした。