【ベトナム】ハイネケン、南部工場拡張し25年稼働へ
越蘭合弁のビール大手ハイネケン・ベトナムは、南部バリアブンタウ省の工場を拡張する。早ければ年内にも着工し、2025年10月に稼働させる計画だ。年間生産能力を5億リットル引き上げ、16億リットルとする。ベトナム外資系企業協会(VAFIE)の電子メディア「インベスター」が26日伝えた。 工場は同省ミースアンA工業団地に立地する。敷地面積は41.4ヘクタールあり、拡張は敷地内で実施する。 拡張に関する投資許可証は23年6月に取得済みだ。今年10月までに行政手続きを完了し、11月から25年1月までに着工する。生産設備の導入を同年2~3月、試験生産を4~7月、環境汚染対策の試験を7~9月に実施した後、10月に正式稼働させる。 完成後の年間生産量はビール15億2,500万リットル、発酵果汁飲料2,500万リットル、麦芽飲料5,000万リットルの計16億リットルとなる。18年には1億1,000万リットルだったが、19年に6億1,000万リットル、22年に11億リットルまで引き上げていた。 同社は12日以降、国内市場の低迷を理由に中部クアンナム省の工場の操業を停止している。同工場の年間生産能力は2億2,000万リットルで、バリアブンタウ工場の拡張による増産幅は2倍を超える。