『虎に翼』好演のミステリアス女優「平岩紙」 夫は有名ミュージシャンで一児の母も謎多き私生活
■40代になってからは「鏡を見ない」 一方、プライベートでは2020年にロックバンド・フジファブリックの山内総一郎と結婚。出会いのきっかけは松尾スズキが作・演出を手掛けた番組『松尾スズキアワー「恋は、アナタのおそば」』(NHK・2016年)だったという。平岩は「純粋なものと共鳴できる綺麗な方だと思っております」と山内についてコメントし、一方の山内は「世代や生まれ育った場所も近く、同じ表現者としてとても尊敬しています」とそれぞれコメントしていた。また、出産時期や性別については発表していないが、2023年6月3日、第1子出産が報じられており、平岩は1児の母でもある。 現在、44歳の平岩だが、彼女の芸名の由来となった透き通るような美肌は女性誌でも注目されている。「美的GRAND」(2024春号)のインタビューによれば、プライベートでは眉を描く程度で、ほぼノーメイク。日焼け止めもほとんど使ってこなかったほど、美容には無頓着というから驚きだ。「肌を気にしすぎないことが私にはいいのかもしれないと気づきまして、40代になると、鏡を見る時間がグッと減りました(笑)」と同誌で本音を明かしていた。ただ、舞台でバックヌードになることもあるため、体を引き締めようと始めたキックボクシングは8年も続けているという。
■秘めた意志を感じさせる エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は平岩の魅力についてこう分析する。 「確かな演技力に支えられた存在感があり、おとなしい雰囲気の中に潜む芯の強さ、秘めた意志の輝きを感じさせる演技には目を見はります。『大人計画』出身なので芝居の基礎はもちろん、表現力も折り紙付き。個人的には清原果耶主演のドラマ『透明なゆりかご』で演じた、糖尿病を患い両目の視力を失いながらも妊娠を継続する妊婦の役が印象に残っています。また、『恋はつづくよどこまでも』『心の傷を癒すということ』など医療ドラマへの出演が目立つことから、主張しすぎないその透明感が医療の現場に似合うのかもしれません。プライベートが謎めいているところもイマジネーションをかき立てられ、興味をひかれます。年齢も含め、良い時間の重ねかたをしていると思うので、このまま俳優として息の長い活躍を続けてほしいですね」 唯一無二の存在感を放ち、人々を魅了している平岩。梅子さんの再登場とともに、平岩の今後の出演作品にも注目したい。 (高梨歩)
高梨歩