大阪・国立文楽劇場「夏休み文楽特別公演」吉田玉男&吉田和生による「生写朝顔話」ほか
「国立文楽劇場開場40周年記念『令和6年夏休み文楽特別公演』」が、7月20日から8月12日まで大阪・国立文楽劇場で上演される。 【画像】国立文楽劇場開場40周年記念「令和6年夏休み文楽特別公演」チラシ(他2件) 3部制で上演される本公演。第1部は“親子劇場”として、桐竹勘十郎が作・演出、鶴澤清介が作曲を手がける「ひょうたん池の大なまず」、そして、三蔵法師と孫悟空が旅を始め、猪八戒が一行に加わるまでを描いた「西遊記」より「五行山の段」「一つ家の段」がラインナップされた。「ひょうたん池の大なまず」と「西遊記」の上演の間には、「文楽ってなあに?」と題した解説パートが行われ、7月公演では吉田簑太郎、8月公演では桐竹勘次郎が解説を担う。 第2部は“名作劇場”として、家の事情で別れ別れになってしまった1組のカップル・宮城阿曾次郎と深雪のすれ違いと再会を描いた「生写朝顔話」より、「宇治川蛍狩の段」「明石浦船別れの段」「浜松小屋の段」「嶋田宿笑い薬の段」「宿屋の段」「大井川の段」が披露される。宮城阿曾次郎後に駒沢次郎左衛門の人形を吉田玉男、娘深雪後に朝顔の人形を吉田和生、駒沢を毒殺せんと企むも失敗する医師・萩の祐仙の人形を勘十郎がそれぞれ遣う。第3部は“サマーレイトショー”として、「女殺油地獄」より「徳庵堤の段」「河内屋内の段」「豊島屋油店の段」が上演される。河内屋与兵衛の人形を吉田玉助、女房お吉の人形を吉田一輔が遣い、切場となる「豊島屋油店の段」では豊竹若太夫が語りを、清介が三味線を担う。 なお、第1部のみ、大人と子供が一緒に観劇するとチケット代が安くなる“親子割引”が実施される。なおこの割引は、親子でなくとも、大人と子供の組み合わせであれば対象となる。詳細は公式サイトを確認しよう。 ■ 国立文楽劇場開場40周年記念「令和6年夏休み文楽特別公演」 2024年7月20日(土)~8月12日(月・振休) 大阪府 国立文楽劇場 □ スタッフ 第1部「ひょうたん池の大なまず」 作・演出:桐竹勘十郎 作曲:鶴澤清介 第1部「『西遊記』五行山の段 一つ家の段」 作:山田庄一 作曲:竹澤團七 作調:望月太明藏 第3部「『女殺油地獄』徳庵堤の段」 作曲:野澤松之輔 第3部「『女殺油地獄』河内屋内の段」 作曲:野澤松之輔 第3部「『女殺油地獄』豊島屋油店の段」 作曲:八世竹本綱太夫 / 十世竹澤弥七 ※親子割引あり(第1部のみ)。