今のフェンシング日本代表は「史上最強」!? 太田雄貴がフェンシングの魅力・楽しみ方を解説
◆パリ五輪で活躍する世代はメダル獲得モチベーションが高い
吉田:第1回アテネ大会(1896年)からフェンシング競技はあったということですが。やっぱりメダルを獲得したあとは、フェンシング界の流れが変わった感じはありますか? 太田:そうですね。北京に行くときに空港のお見送りの記者の方々は2人でしたが、帰国したときは200人いました。まさに浦島太郎という感じで、一夜にしてガラッと変わることで、オリンピックのメダルの威力の凄さみたいなものを感じたことを覚えています。 吉田:そこでやっぱり「フェンシングを始めたい!」と思う子どもたちも増えたのではないでしょうか? 太田:まさにパリ・オリンピックで活躍するであろう世代は、私がメダルを取ったあとか、ちょうどそれと同じくらいのタイミングで始めた子たちが選手になります。そうすると最初から「自分たちは金メダルを取るんだ!」という気持ちでフェンシングをしています。 吉田:なるほど。メダルがなかなか取れない競技から、太田さんが取ったことによって「メダルを狙える競技」っていう認識に変わったんですね! 太田:「自分でも取れる!」と思ってやっているのといないのでは、(マインドが)大きく違います。「いける、いける」と思って、今の子たちはフェンシングをしています。 吉田:実は私が通っていた小学校の体育の先生に元フェンシングの選手の方がいまして、小学生のときに授業でフェンシングをしたのですが、あまり理解していなかったという……。 太田:お願いしますよ! フェンシングは3種目があるということを、みなさん覚えていってください。 吉田:「フルーレ」「エペ」「サーブル」ですね。
◆旗手を務めるのは女子サーブル・江村美咲選手
吉田:そして今年は女子サーブルの江村美咲選手が、なんと開会式で日本選手団の旗手を務めるということですね! 太田:凄いですよね! 吉田:旗手を務めるというのは、どのようなことでしょうか? 太田:憧れですよね! 選手の憧れの1つが「旗手になりたい」だと思います。江村選手は現在、世界選手権2連覇中です。フェンシングだけに活動の幅を止めずに、いろいろな企業さんとのタイアップだったり、モデル的に活動もしたりとか、本当にさまざまな分野でご活躍しています。まさに、これからみなさまにもっと知れわたっていく選手になると思います。 吉田:このタイミングであまりプレッシャーをかけるのはよくありませんが、やっぱりメダル候補として期待していいですか? 太田:はい。本人もそこはもう分かっていると思うので、メダルと言わず、金メダルを取ってほしいです。本人としても狙っていると思うので、個人、団体ともに期待しています。 吉田:江村選手と交流はあったりするんですか? 太田:そうですね。選手のときも被っているので、この間も日本選手団の決起集会があって「頑張ってきてね」ってお伝えしました。
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