全国で最も魅力的な自治体に北海道・函館市…コナン映画で認知度上昇、5年ぶりに首位奪還
全国1000市区町村を対象に自治体の魅力度を測る今年の「地域ブランド調査」で、北海道函館市が5年ぶりに1位に返り咲いた。調査した民間コンサルタント会社「ブランド総合研究所」(東京)が発表した。魅力度を数値化した同社のランキングは例年、注目度が高く、同調査で1位になるのは通算で7回目。 【写真】観光名物ともなっている函館の夜景といさり火
インターネットを通じた調査で、6月24日から7月8日に、20~70歳代の男女3万4813人が回答した。
魅力度は、自治体に対して「どの程度魅力的に思うか」という質問に、「とても魅力的」から「まったく魅力的でない」までの5段階で評価してもらい、そのうち「とても魅力的」と「やや魅力的」と回答した割合から点数を算出した(100点×「とても魅力的」の割合+50点×「やや魅力的」の割合)。
函館市の魅力度は58・2点で、前年の56・6点から1・6点上昇。函館市を「とても魅力的」と答えた人は35・9%、「やや魅力的」は44・6%で、合わせて80・5%が「魅力的」と回答している。「魅力的でない」は4・1%とわずかだった。
同調査では、「観光してみたい」「住んでみたい」といった関心の高さを示す独自の「観光意欲度」「居住意欲度」といった項目もランキングにしており、函館は、観光意欲度で2位、購入したい食品がある「食品想起率」で5位で、観光面と産品面での評価が高いのが特徴だ。
また、1年間で自治体の名前をどれだけ見聞きしたかを示す「情報接触度」が前年の17位から13位に上昇。函館が人気映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の舞台になった影響とみられる。
大泉潤市長は29日の定例記者会見で「高く評価していただいた結果で光栄だ。ふるさと納税に結びついてくれたら」と話した。
全国トップ50のうち、道内からはほかに、札幌市が2位、小樽市が5位、富良野市が10位、帯広市が32位、釧路市が35位、登別市が38位、旭川市が39位、ニセコ町が47位、千歳市が49位に入った。