シーホース三河の大黒柱、ダバンテ・ガードナーが抱くチームファーストの思い「チームメートの成功をしっかりと喜びたい」
「10,000得点よりも、その日の試合に勝てたことの方がうれしかった」
ガードナーは2017-18シーズンから3シーズン連続で得点王に輝いているが、現在はセルフィッシュに得点を取りに行くスタイルではなく、周りを生かすプレーも多く見られる。チームとしてもガードナーをファーストオプションに据えず、バランス良く得点する方針だ。 ガードナー自身も自分のスタッツよりチームメートに意識を向けている。「本当に自分のパフォーマンスは気にしていないです。それよりも毎試合、チームメートがその人らしくプレーできているかを確認したい。そして、その成功をしっかりと喜びたい気持ちがあります。自分のプレーが良くても自分(のパフォーマンス)で喜ぶことはほとんどありません」 前節の秋田ノーザンハピネッツ戦で、史上初のBリーグ通算10,000得点という金字塔を打ち立てたガードナーだが、大記録よりもチームに向けての気持ちが大きかったと言う。「チームのみんなはたくさんのお祝いの言葉をかけてくれました。ただ自分としては10,000得点を達成したことよりも、その日の試合に勝てたことの方がうれしかったです」 ガードナーはこれまでチャンピオンシップ進出を3度経験しているが、いずれもクォーターファイナルで敗退している。自身の得点でチームを勝利に導くこともできるが、それだけでは頂には辿り着けないことも肌で感じているのかもしれない。だからこそ、チームファーストの言葉が続いく。「日本に来て2、3年は自分のスコアを気にすることはありましたが、今はチームが勝つことだけを意識しています」 B1は今節を持って3週間の中断期間に入る。昨シーズンは14試合消化した時点で7勝7敗だったが、今シーズンは9勝5敗の勝ち星先行で中地区4位につけている。ガードナーも昨シーズン以上の感触を得ていると言う。「より一体感を持って、チームとしてプレーできていると感じます。お互いのプレースタイルに慣れてきたことは大きいです」 何度も得点王に輝き、通算得点でも独走している。しかし、個人で得られる栄冠はこれ以上いらないのだろう。本当に欲しい頂点とそれに歓喜するチームメートやブースターのために、ガードナーはブレずに奮闘する。中断期間明けもガードナーと三河の躍進に期待だ。
ズッボン