このままではマズイ…。チェルシー、冬の放出候補(4)不良債権化? いま似合う言葉は「ガラスの天才」
直近の2シーズンはチェルシーにとって困難を極めるものだったが、今夏にエンツォ・マレスカが新監督に就任すると、再び強豪の一角として上位争いを演じている。多くの選手が新体制の戦力となれた一方で、アピールに失敗した選手もいる。今回は、来年1月にも出番を求めてチェルシーを去る可能性がある選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:カーニー・チュクウェメカ(イングランド代表) 生年月日:2003年10月20日 24/25リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト 現状のカーニー・チュクウェメカに最も似合う言葉は“ガラスの天才”だろう。2021年夏に行われたU-19欧州選手権の優勝メンバーは怪我での離脱を繰り返している。 マウリシオ・ポチェッティーノが率いていた昨シーズン序盤はチュクウェメカにとって大きなチャンスだった。プレシーズンでアピールに成功すると、開幕から2試合連続でスタメンに名を連ね、ウェストハムとの第2節では得意な形からプレミアリーグ初ゴールを記録。このままレギュラーに定着するかと思われたが、初ゴールを決めた直後に膝を痛めると、そこから何度も悲劇が襲った。 怪我と復帰を繰り返すようになり、結果として2023/24シーズンは5度も負傷離脱を繰り返した。彼が試合に出場することができない間に他の選手はアピールに成功し、今夏に就任したエンツォ・マレスカ新監督へのアピールも失敗に終わってしまった。 選手層が厚いことから、プレミアリーグではベンチに入ることもほとんどできず、10月末の時点ではUEFAカンファレンスリーグ(ECL)とリーグカップでそれぞれ1試合ずつの途中出場に留まっている。このまま試合に出ることができない状況が続くのであれば、早ければ冬の移籍市場で移籍する可能性が高いだろう。 ただ、ネックになりそうなのが週給10万ポンド(約1900万円)という高い給与で、ほとんどトップチームで実績がない若手にこれだけのお金を支払うことができるクラブは限られてくる。イングランドでも屈指の才能を誇る若手はこのまま燻ってしまうのだろうか。
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